menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

後継者

第1回 オールドマネーと成金の違い

欧米資産家に学ぶ二世教育

日本経済新聞の連載「私の履歴書」に、セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文会長が登場し
「母のしつけは厳しかった」と述懐している。

土地持ちで あり人手は十分にあったが「毎朝子供たちは庭の掃除を終えないと食卓につけない。
休日もニワトリやウサギの餌やり、養蚕期には桑の葉を摘んできて蚕の世話」をしなければならなかったそうだ。


かつての日本におけるエリート層のキチンとした躾をみる思いがした。
戦争に敗れた日本は過去の価値観を否定し、物質的な豊かさを求めて邁進した。
今では世界有数の金持ち国になったが、まだ「成金」で豊かさのノウハウを身に付けていない。
豊かな時代、どう子供を躾け、どう子供の「やる気」を引き出し、
どう社会に貢献する「二世」を育てあげるのか未だに模索中である。


金持ち先進国の欧米エリート層の子育てには、日本のような価値観の断絶がなく、参考になる点が多い。
特に「オールドマネー」を誇る家は決して子供を甘やかさない。
教育書「エミール」にあるように
「子供を不幸にする一番確実な方法は、いつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ」を熟知している。


たとえ何人使用人がいても身の回りのことは自分でさせ、手伝いを子供に課し、
それを果たさなかった場合は「小遣いから相応の支払いをさせる」家さえあるほ どである。


子供を意識的に厳しい環境に晒させる。
何であろうと最後まで自分でやりとげさせて「達成感」を持たせ、それをモチベーションにつなげる。
家訓を作ったり奉仕活動を通して自分たちの価値観を伝える。やる気の高い子供を育てるノウハウ、知恵がそこにはある。


かたや成金はどうするか。
「自分は金で苦労したからそんな思いは子供にはさせたくない」と好き放題にさせる。
愛情というよりは、自分の心の飢えを子供を通して満たしているのに気づかない。
世界各国で行われた調査によると資産の65%は二代目で、三代目でなんと90%なくなるという。
「成金」止まりということのようだ。



榊原節子     

第2回 事業継承とファミリーガバナンス次のページ

関連記事

  1. 第21回 資産の継承に失敗する理由は

  2. 第15回 タイガー・ウッズのお父さんの教え

  3. 第50回 会社のスキャンダル、家族のスキャンダル

最新の経営コラム

  1. 第183話 ボタンを掛け違えたM&A

  2. 第153話 さとう@川崎市☆新百合ヶ丘 ~地域密着でがんばる凄い海鮮ちらしの寿司屋

  3. 第195回 BCP(ビジネス・コンティニュー・プラン=事業継続計画)について

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. サービス

    第136話 《コロナショックでグローバリズムが終焉する今こそ地域で食の流れを循環...
  2. 社員教育・営業

    第77回「聞き手の心に届く話し方」
  3. マネジメント

    第3回 正しい権限委譲5つのポイント
  4. マネジメント

    第4回 社会貢献をビジネスとリンクさせるボディショップ
  5. 税務・会計

    第12回 何を売りモノにするのか、顧客を絞り、そのニーズを深堀せよ!
keyboard_arrow_up