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- 業績アップにつながる!ワンランク上の手紙・メール術
- 第3回 今日からたった3分!だれにでもできる!
先日、2カ月ほど前に研修講師としておうかがいした会社(食品販売業)の社長が、こうおっしゃっていました。
「ハガキを書きはじめてからというもの、営業成績はすこぶる順調だ。お客様から『ありがとう』という喜びの声が続々と届き、流出客が50%まで減った」
「社長が『やりなさい』と言っても続かないけれど、お客様から『ありがとう』と言われると社員はうれしいので、続けられる。おかげで、社員が皆、イキイキしている」
この会社の場合、個人の能力に差があるのが社長の悩みでした。
セールストークでもビジネスマナーでも何でも、社長や管理職に就く人が部下に教えても、教え方や人によって「できる・できない」の差がつき、トータルで見ると成績が伸び悩んでしまうというのです。
しかし、手書きのよいところは、だれにでもできる点にもあります。
正しい知識を得て実践すれば、男女を問わず、年齢を問わず、知識や経験を問わず、昨日入社したばかりの新入社員も、今日からたった3分で結果につなげられます。
一筆箋にしろ、ハガキにしろ、書くときに気を付けなければいけないのは、文章だけにとらわれないこと。
受け取る側の立場に立って考えてみるとわかるのですが、手書きの手紙を受け取ったときの第一印象を決めるのは、9割が見た目です。
具体的には、
1. 紙を選ぶ
2. 筆記具を選ぶ
3. 文章を考える
4. 文字を手書きする
5. 切手を貼る
手書きは、この5つの要素のコーディネートで決まります。
文章も大事な要素の一つではありますが、文章よりもっと大事なのが紙、筆記具、そして切手です。
実際のところ、活字で送るメールやSNSのメッセージとは異なり、郵便によってわざわざ手元に届く手書きの1枚には、ただ手書きであるだけで、すでに圧倒的な力があります。
ハガキや便せん一面にびっしりと文字を並べて、想いを伝えようとするのは、今の時代のマナーにそぐいません。
手書きの手紙を受け取ることに慣れていない人に対してずらずらと手書き文字を書き連ねるのは、心の距離感を広げるだけ。
実用書の中には、いわゆる昔ながらの形式張った書き方をすすめるものもありますが、今の時代に喜ばれるのは軽やかなひと言です。
ほんの数行、いえ1行でも十分に価値がありますから、ご機嫌うかがいのつもりで、さらっと書きましょう。
◎すぐに使える!ワンポイントフレーズ
春爛漫。
〇〇公園の桜も咲きはじめました。
桜の季節はあと少し。
存分に味わいましょう。
桜の次は藤の花。
たくさんお花見できるといいですね。
*季節にちなんだフレーズは老若男女を問わず読み手の共感を誘います。
その時季ならではの花の絵柄の一筆箋・ハガキや切手を使うと、なお喜ばれます。