ホームゲーム、アウエーゲームという英単語がかなり日本でも浸透してきました。
また、スポーツのみならず自分が居心地が悪い場所を「アウエーだった」と表現したりとかなり浸透した言葉となってきました。
さて、このホーム、アウエーという言葉。本当に影響があるのでしょうか?
それを示す興味深いデーターが、今週、私が解説をさせて頂きましたゴルフトーナメントで確認することができたのでご紹介したいと思います。
それはゴルフのヨーロピアンツアーというヨーロッパで主に開催されているツアーで英国で開催されました。
このヨーロッパツアーには世界中の色々な国からの参戦があり、場所についても毎週ヨーロッパやアジアのどこかの国を転々としならが開催されています。そしてゴルフのトーナメントとは4日間の競技なのですが、最初の2日間で予選があり、そこで半分の参加者が予選を通過し、半分が予選落ちとなりその時点で家に帰ることになります。 さて、この予選データーを見ると、どこの国からであろうと約50%の選手が予選を通過し、50%が予選敗退となります。
例えばスコットランドからは7人出て、4人予選通過、サウスアフリカからは10人出て、5人通過、スエーデンからは11人出て6人通過、フランスからは11人参加して、ここは少し多く7人が通過。でもならすと大体50%になるのです。
ところが開催国のイギリスになるとどうか?というと35人が出て27人が予選を通過しているのです。これはほぼ80%です。なぜ、ホームの国は強いのか?
それには「安心」ということが大きく関係します。
人間が最大に能力を発揮するためには脳の前頭葉という部分が大活動しなければなりません。しかし緊張状態にあると、この前頭前野の活動が鈍く結果パフォーマンスにも影響するのです。
このことはオリンピックでの開催国のメダルが多いことでもわかりますね。もちろん参加できる人数が増えることも理由の1つですが、それを省いても普段よりも圧倒的にメダルの数が増えます。
この「安心」を感じることがパフォーマンスに大きく影響するのです。
皆さんの会社でも「安心」と感じさせる要素が多ければ多いほど社員のパフォーマンスがよくなるという証拠です。
要素はいろいろあります。システム的なこと、金銭的なこと、気持ち的なこと、何でもよいのですが、安心を感じさせることができればパフォーマンスが向上するのです。
皆さんの会社での「安心」を感じさせる方法について考えてみましょう!!