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愛読者通信

「おカネがしっかり貯まる『決算書のつくり方』」
古山喜章氏(アイ・シー・オーコンサルティング 社長)

「愛読者通信」著者インタビュー

 

 もはや社長が「財務が苦手」では済まされない時代 ── 会社におカネをしっかり残す〈決算書対策〉の新バイブル『社長の決算書の見方・読み方・磨き方』を執筆された古山先生に本書の活用法をおうかがいした。

古山喜章(ふるやま よしあき)氏
アイ・シー・オーコンサルティング 社長

オーナー社長の困りごとを解決する助っ人として活躍する実力コンサルタント。
兵庫県の中堅食品メーカーを経て、2005年、儲けの構造を知り尽くした、わが国屈指の経営コンサルタント井上和弘氏が率いる株式会社アイ・シー・オー コンサルティングに参画。師匠の井上和弘氏からじかに井上式財務を学び、会社に残るおカネを最大化し体質を強化する財務改善、決算対策、銀行交渉、事業承継、相続問題などで抜群の実績を上げる。
氏の現場のウラのウラを知り抜いた財務ノウハウと、社長と同じ目線に立った懇切丁寧な指導に、高い評価を得ている。 また、日本経営合理化協会主催「後継社長塾」の副塾長を務め、多くの後継社長から頼りにされる存在。1965年大阪府生まれ。

 

Q:書店には決算の読み方に関する本がたくさん置いてありますが、古山先生のご著書『社長の決算書の見方・読み方・磨き方』は、それらとどう違いますか?

 会計士や税理士が書く類書との最大の違いは、「社長にとって真に実践的である」ということです。
 そのために、2つのポイントに絞って本書を書きました。ひとつめは、難しい会計や税務の用語を一切使わず、さらには事例を豊富に載せたことです。
 会計士や税理士の方は、どうしても専門用語を使って財務を伝えようとするので、難しくとっつきにくい。
 そこで本書は、私が日々、経営の現場で起こった事例をもとに、経営者の言葉で解説しました。
 すなわち、社長が使いなれた言葉、聞きなれた話、思い当たる実話、見なれた図等で、難しい財務の話を経営者の生活言葉へと翻訳したのが本書です。
 さらに特徴のふたつめは、会社をより強くするために、決算書の「磨き方」を、実践編として記したことです。
 決算書は「見方・読み方」が分からなければ、資金繰りの状況がつかめず、ひいては経営危機に陥ります。
 しかし見方・読み方が分かっただけでは、社長にとっては不十分です。
 重要なのは、経営の実践における決算書の使い方を知り、有効に使うために決算書をどう磨いていくのかという、「磨き方」なのです。
 そこで本書では、銀行との交渉や税金対策を優位に進めるための具体策をしっかりと述べました。

 

Q:決算対策をしたことによって、会社にキャッシュがしっかり残った事例をひとつ挙げていただけますか?

 キャッシュを残す方法は、売上を伸ばすだけではありません。価値を生まない設備や在庫を決算前に吐き出せば、会社におカネが残ります。
 たとえば、よくあるのが「電話加入権」です。自社のB/S(貸借対照表)の「無形固定資産」の中に「電話加入権」という科目がないか確認してください。
 電話加入権はいまや価値のない資産です。事実、M&Aで資産査定する際にも、電話加入権は0円で計算します。
 だったら、売却すればよいのです。譲渡契約書を作成し、経営者が回線を1本1000円で買ってもいい。
 たとえば、この電話加入権が50万円だったら、除却すれば50万円損金計上できます。
 すると、法人税の支払い額が減り、結果としてキャッシュが会社に残ります。仮に法人税を30%で計算すると、50万円の損金で15万円の節税です。
 除却損の伝票1枚で15万円の節税ですから、コピー代や電気代をこまめに節約するより、即効性が大きいです。
 ちなみに、私たちが決算書を拝見する際には、この電話加入権の有無を必ずチェックします。
 電話加入権があれば、「決算書を磨くことに、真剣に取り組んでいない会社だな」と読みます。
 おそらく、その会社の顧問税理士が、電話加入権にもはや価値がないことを知らない、言い方は悪いですが、時代遅れなのだと思います。

 話は少しズレますが、こういう実務的な提案を「効果が小さい」「税務署にニラまれる」と、やたら反対する顧問税理士や会計士がおられますが、その本音は「やりたくない」「やったことがない」がほとんどです。
 ですから、その文句に立ち向かうために、社長は財務・税務における実務に必要な知識や実例を学び続け、目の前に提示しなければなりません。
 でないと専門家の反論に困り、決算書を磨く機会を逃してしまいます。
 会計士や税理士は専門家ですが、実務での活用やその是非についは、社長のほうが絶対に強いはずです。
 だから社長はあくまでも、社長の目線で財務を学び、理解を高めればよいのです。 
 現場実務の面倒くさいところや、生々しいところにこそ、財務を理解するカギはあります。
 そして大企業よりもむしろ、中小企業のほうが、現場実務に精通している社長は多い。それは、なんでも自分でやるしかなかった経験を、皆さんお持ちだからです。
 そのぶん中小企業の社長のほうが、財務を深く理解し、使いこなすうえでの実務経験に長けているはずです。
 私自身、数々の会社の現場実務に接することで、財務のことをようやく理解できた、と実感しています。
 その経験をもとに、より多くの社長が財務をより理解できるよう、本書を書き上げました。
 読後、「財務ってそんなに難しくないんだ。さっそく実践しよう!」と思っていただければ嬉しいです。


(聞き手/岡田万里)

「愛読者通信」(2018年4月)掲載

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古山喜章(アイ・シー・オーコンサルティング社長)
福岡 雄吉郎(アイ・シー・オーコンサルティング/公認会計士・税理士)

大阪:2022年7月8日(金)帝国ホテル大阪 
東京:2022年7月12日(火)ホテル雅叙園(オンラインオンライン同時開催)

▼詳しくは日本経営合理化協会サイトをご覧くださいませ
https://www.jmca.jp/semi/S221H07

 

 

【日本経営合理化協会 YouTube Channel】
自己資本比率って何?自己資本比率を高めるメリット《古山喜章》

https://www.youtube.com/watch?v=a3b1KWiE38Y

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