5/30(土)、原宿に「ドック・ポップコーン」というポップコーン店が新たにオープンしたので早速行ってきたが、オバマ大統領夫妻に扮したお笑い芸人からサービスが受けられるというオープニング・イベントなどもあったためか、12時半から4時間の行列待ちとなった。
この日の東京は気温30度だったので、表参道沿いのケヤキ並木の日陰でも暑かったが、お店の人がミネラルウォーターや試食用ポップコーンなどを、行列中に何度か持ってきてくれるなどの配慮もあった。
ドック・ポップコーンは、ロハス運動などが盛んな米コロラド州デンバーが発祥で、トランス脂肪酸ゼロのコーンオイルを使用し、人工着色料や甘味料、グルタミン酸も使用していない自然派というのが特徴だ。
そのためか、初日来店者に1袋ずつ無料で配られた「ベターバター」(レギュラー500円)というバターの掛かったポップコーンも含め全体的にあっさりした味という印象だ。
2003年に、創業者のロブ・エレーネ夫妻が自宅キッチンでポップコーンを作ることから始め、アジア初出店の原宿店を加えて89店舗(アメリカ国内中心)と全米No.1のポップコーンチェーンとなったが、「美味しくて、身体に優しい」ポップコーンを研究し尽くしたという自負から、「Doctor(ドクター)」の省略形を使った「Doc Popcorn」と命名している。
来日して店頭に立っていた夫妻とも少し話したが、日本での反響に驚き、長い行列に恐縮していた。
■原宿にポップコーン店が集積
原宿は行列ができる街で、パンケーキ店、チョコレート店、北欧雑貨店などの行列があちこちにできているが、今回のドック・ポップコーンのオープンにより「原宿ポップコーン戦争」にも拍車がかかってきた。
2013年の2月に、JR原宿駅近くの表参道沿いにオープンして長蛇の列ができた米シカゴの「ギャレット・ポップコーン(Garrett Popcorn)」、同じ表参道を青山通方面に進んだ表参道ヒルズ内に2013年9月にオープンした、米シアトル生まれの「ククルザ・ポップコーン(KuKuRuZa Popcorn)」には今でも行列ができており、「ドック・ポップコーン」は、その中間の明治通り近くに出店したので、徒歩10分圏内に3店の米国系ポップコーン専門店が共演することになるため、3店の相乗効果でさらに行列が長くなる可能性もある。
行列中に周囲の人達とそれぞれのポップコーン店の味についても話したが、定番のキャラメルクリスプとチーズコーンをミックスした「シカゴ ミックス」(クォート缶:1,200円)が有名なギャレット、36種類の豊富なフレーバーからその時期の10種類ほどが販売される濃厚なククルザなど、それぞれに特徴があり、味の好みで評価も違っていた。
原宿に出店した3店が話題になって、年間55億円といわれる日本のポップコーンの市場規模が拡大するかも知れない。