3回目は、足の組み方について考えてみたいと思います。指や、腕を組むのがわりあい左右がはっきりするのに対して、足を組むのは、場合によって右足が上になったり、左足が上になったり変わりやすいですね。
右足を上にしても左足を上にしても、指や腕の時のような違和感を感じることも少ないと思います。とはいえ、一応の右左判定をしてみましょう。
私はクライアントさんと接する時、相手がリラックスしている様子を見計らって、不意に「はい、足を組んで」と声をかけて、どちらの足が上になるかで、その人の傾向を見極めるようにしています。
さあ、みなさんも、イスに腰掛けて両手をだらりと下にさげ、目を閉じてリラックスしましょう。そして、ゆっくり両膝をくっつけます。
それからなるべく意識せずに足を組みましょう。あなたは、右足が上になりますか? それとも左足が上になりますか?
私の見る限り、
★右足組みの人は、育った家庭環境の中で、いい意味も悪い意味も含めて、父親の影響を優位に受けているようです。明るく気さくな感じですが、あまり自分のことをオープンにしません。
★左足組みの人は、育った家庭環境の中で、いい意味も悪い意味も含めて、母親の影響を優位に受けているようです。おとなしい印象を与えます。けれど、中身は、第1印象と違います。
足組みは、よいしょと動かす方の足ではなく、組まれた方の足がカラダを支えることになります。動かさない方の足が軸になっているのです。
私は、カラダの
●右側=男性性の課題が表れる
●左側=女性性の課題が表れる
と考えているのですが、
●右足を組む(Right-side-leg:Rl)
↓
左足が軸になる
↓
女性性・母性。本質や外見はお母さん似
↓
お母さんポジションで、父親の影響を受ける
●左足を組む(Left-side-leg:Ll)
↓
右足が軸になる
↓
男性性・父性。本質や外見はお父さん似
↓
お父さんポジションで、母親の影響を受ける
少しわかりにくいですね。私の考察では、足の組み方には、育った環境でお父さん側、お母さん側、あなたがどちらの立ち位置にいたか?が表れると考えているのです。もう一度、まとめてみましょう。
★右足が上になる人:
・子供の頃の家庭環境で、その人にとってはお母さんが精神的支柱になっていた人・母親から見た父親像
・母親と同じポジションから父親の影響を受ける
・父親が母親によりかかっている、あるいは父親が母親を抑圧しているケースもある
★左足が上になる人:
・子供の頃の家庭環境で、その人にとってはお父さんが家族の精神的支柱になっていた人
・父親から見た母親像
・父親と同じポジションから母親の影響を受ける
・母親が父親によりかかっている、あるいは母親が父親を抑圧しているケースもある
もちろん、絶対ではありませんよ。兄弟、姉妹で別になることもありますから、これは受け取り方の問題です。ただ、結果的に、
●右足組みは、その人自身の女性性の抑圧、
●左足組みは、その人自身の男性性の抑圧、
を生んでいるケースがあるように思います。
【足組みのカラダへの作用】
私の見る限り、右足であれ、左足であれ、足を組むという行為は「腎臓」に影響を及ぼします。普段から右足を上に足を組む(Rl)習慣があると、血が濃くなる傾向になります。
これは高血圧、高血糖を誘導しやすく、また血液が固まりやすくなるため、血栓症などにも注意が必要になります。結石は胆石をつくりやすいです。
Rlタイプは健康に対して少し心配症です。がんになるのではないか、心臓病になるのではないか?そのストレスが実際に体調不良を起こしてしまうこともあります。
一方、左足を上に足を組む(Ll)習慣があると、心臓血管系に影響を与え、動脈硬化や出血傾向を誘導しやすくなります。結石は尿管結石をつくりやすいです。
Llの場合はさらに、胃と子宮(男性では前立腺)にも影響を与え、胃の貧血や月経異常(男性の場合は前立腺肥大)などを導きやすくなります。
いずれにしても、足を組む行為はカラダを陰性傾向にしますので、なるべくなら組まないに越したことはありませんね。もちろん心理的にも、足を組まないということは、母親にも父親にも影響を受けないで、自分自身の足で立っているということなのです。
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さあ、次回50号で最終回を迎えます。最終号は、ボディサイコロジー(4)【世界を見る目】というテーマで幕を閉じたいと思います。お楽しみに!