6月1日から始まったCool Biz(クール・ビズ)。
ネクタイを外して、涼しいスタイルになることで体感温度を下げ、オフィスのエアコンの使用しすぎを防ぎ、
地球温暖化防止もできる上に冷房病をも防止できる等、いい部分も沢山あります。
しかし、丁度梅雨真っ只中であるこの時期の日本、梅雨寒で気温は少し下がることがあったとしても
湿度が高く、じっとり汗もかいている。となると、不快指数200%。
そんな時に自分自身も涼しさを保ち、何よりもあなたと一緒にいることで、
周りの人を涼しく快適に感じさせるそんなスタイルこそ本当のCool Bizです。
そこで今回は、湿度の多い梅雨時期にこそ是非とも実践していただきたい
「香り(嗅覚)」を使ったクールビズスタイルです。
嗅覚というものは、人の感覚の中でも最も動物的で、生理的な部分を刺激する感覚です。
そう考えると、ビジネスシーンで、さらに夏であれば、いつにも増して清潔な印象を
相手に与える事が出来る人が、夏を制する成功者。
反対に、どんなに見た目・内面ともに素敵で充実された方であったとしても、
ビジネスシーンという知的で自己管理が評価の対象となる場では、汗の臭いは少々場違い。
「チャンスは二度と来ない」ことになってしまうのです。
においのコントロール(自己管理)は、ビジネスパーソンには不可欠なのです。
そこで「香りでCool Biz」というと、「オードトワレを使うの?」と思われがちですが、それだけではありません。
まず第一に行うべきは、香りを付けるのではなく、"なくす"こと。
夏の湿度が高い日本では「デオドラント(消臭)」、これが清潔感の為には必須です。
湿度が高くなると、どうしても色々なものがにおいやすくなります。
乾燥しているときには気付かなかった衣服のにおい、自分のもともと持っているにおい、そして汗のにおい。
その上、本来日本人は体臭の薄い人種とされてきましたが食生活も欧米化し、動物性脂肪分を
多く摂取するようになりました。食べているものが自分の体を作りにおいもつくるのですから、
自分自身のにおいは"自分で思っている以上に強い"と思っていただいた方がよいかもしれません。
そのために毎日のお忙しい生活の中でも簡単に実践できる事は。
・爽快感のあるシャンプー・石鹸を使用して、毎日洗髪・入浴
- 特に男性は女性よりも頭に汗をかきやすいですので。
・こまめに洗顔
- 男性の場合、メイクもしていませんし、頭と同じく顔は汗をかきやすい場所ですので、
- 日中でも洗い流してしまいましょう
・入浴後、お出かけ前のデオドラント
- 制汗スプレーなどの使用
・日中のデオドラント
- かいてしまった汗は、拭いてしまうに限ります。
- 市販されているさらっとした汗拭き用のコットン製シートで首・顔を拭くことで、
- 時間がたったときの汗の臭いを最小限に防ぐ事ができます。
爽快感のある香りがふくまれているものもあり、特にミントやレモンは消臭や抗菌の作用もあります。
臭いが防げるだけでなく、あせによるベタつきが解消されるのでさらりとした肌感になり、
自分自身も涼しさを感じられます。首や顔を冷やすことで、体を涼しくさせる事ができるのです。
そして次に、加える香りです。
ついつい汗の臭いをオードトワレでごまかそうとしてしまいがちですが、これは非常に危険です。
色の濁ったお水の中に、綺麗な色を加えても、綺麗になるどころか
ますます濁らせてしまうだけ・・・という現象と同じです。
最初にデオドラント(消臭)、そして香りを加えるという順番をとることが、せっかくのいい香りを
効果的に使用する方法です。
そして、その加える香り「オードトワレ」で夏に最適なのは香ったときに、
鼻の奥のほうで涼を感じる事が出来、さらに毎日の疲労と暑さでボンヤリしてしまう脳を
リフレッシュさせてくれる効果のある、ミント系、シトラス(柑橘)系、グリーン系の甘くない香りが理想です。
これらは、デオドラントの部分でも上げましたように、消臭抗菌効果も望めますので、一石二鳥。
その他、ご自分のオフィスにそのようなルームスプレーや香りをほんの少し漂わせる事で、
湿気た空気がクリーンになり、頭もすっきりして目も冴え、気持ちよくお仕事をはかどらせる事ができます。
「装いを気をつけよう!」と考えると、ついつい衣服のことばかりに気をとられてしまいますが、
香りも装いには必須アイテム。その上、形が無いからこそ、その方のご自分以外の人に対する
気遣いが伺われます。
Cool Bizに欠かせないものは「清潔感」。
においが気になるこの季節だからこそ、これらを上手く取り入れることができるのが
相手のことも考えられるエグゼクティブ、ビジネス・パーソンです。
ネクタイを外した方も外さない方も、夏はご自分のデイリーケアが印象づくりの鍵となります。
香りでクール・ビズ、夏の暑い時期でも「また会いたい」と相手に思わせる、
爽快感のあるイメージ戦略で参りましょう!