menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第147回 『関心があるからストロークを与える』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
犬が暴れたとき、飼い主はどうするだろうか?
 
狂犬でもない限り軽く撫でてやり、温かく取り扱い、さらに餌をやれば犬は静かになる。
もし、逆にぶったり叩いたりすれば、卑屈になったり攻撃的になる。
 
人間も同じである。
 
人は、満足な食事を与えられると、食物への要求は影をひそめる。
この状態で、最も人が必要とすることとは何だろう・・・
周囲への関心である。
 
《ストローク》とは、《あなたが他人に与えるすべての関心》のことをいう。
 
人は誰でも認められたがっている。言いると、「存在証明」を求めている。
 
「愛情」の反意語は「憎悪」であるというのが一般的な解釈だが、
少なくとも「憎悪」には、「関心」が含まれているという救いがある。
まったく関心がなければ、憎悪の対象にすらならない。
だから、「愛情」の真の反意語は、「無関心」なのである。
 
時折のストロークを与えられないと、不安になったり、反抗的になったり…
とどのつまりは、負け犬になってしまう。
最悪の場合、心身症にかかったり、自ら命を絶つことさえあるのである。
 
人間関係において、ストロークの交換は極めて重要である。
心から相手に関心を示すことは、人間関係の潤滑剤として非常に大切なことである。
 
 
私がそれなりに心がけているストロークの例は、廊下ですれ違ったら、
「おっ、だいぶ日に焼けたねぇ」とか「今日のネクタイ、ちょっとイイね」などの
ちょっとした、ひと言だ。
 
また、これまでいろいろな意味で世話になった人のリストを作ってあり、
不定期だが、時間の余裕ができたときに、ハガキやメール、電話で連絡をとっている。
親しい人とは、定期的に昼食を一緒にとるようにもしている。
さらに、誕生日にカードを送ることなども心掛けている。
 
 
職場を離れて、家族でのストロークといえば・・・
 
三人の息子とは、うるさがられながらも毎日必ず15分は話誌をするようにしていたし、
末の子とはスキンシップの一環として、たまに早い時間での帰宅になる日には、
一緒に風呂に入っていたものだ(歓迎されていたか疑問ではあるが…)。
愚妻に対しては、悪い冗談や、からかったりして、一日一回は怒らせるようにしている(笑)。
 
 
対人関係における潤滑剤として、ストロークの持つ効用は大きい。
 
 
 

第146回 『視点を変えれば、No! からも話が始まる』前のページ

第148回 『視点を変えると、メンターは身近にいる』次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第137回 『毎朝、優先順位を決める習慣を』

  2. 第188回 『コミュニケーションは人なり』

  3. 第114回 『女性の戦力化と登用』

最新の経営コラム

  1. 第102回 インボイスの管理を定期的に点検する

  2. 第161回 ディープフェイク

  3. 国のかたち、組織のかたち(14) アメリカ合衆国の建国

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. キーワード

    第63回(「超・地域密着で顧客の心を掴む ダイシン百貨店」)
  2. キーワード

    第85回“蒸留階級”の洋酒ならぬ《邦酒》ブーム到来?~日...
  3. 不動産

    第83回 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。
  4. マネジメント

    逆転の発想(13) 得意の時こそ小事にこだわれ(渋沢栄一・続々)
  5. コミュニケーション

    第43回 変化の時期こそ、体を大切に言葉でまわりを労わろう
keyboard_arrow_up