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仕事術

第180回「プロジェクター新トレンド」

デジタルAVを味方に!新・仕事術

【写真】「AWOL Valerion MAX」(公式オンラインストア価格: 649,800円(筆者撮影)

テレビよりも簡単に100インチ超の大画面が実現できるプロジェクター。近年は光源がランプからLEDやレーザーに置き換わったことで製品自体の小型化が進み、さらにWiFi対応で各種ネット動画配信サービスを再生できるスマート機能がウケ、販売数が伸びてきました。特に若年層世帯では、そもそもテレビは設置せずに普段はスマートフォンでネット動画を視聴し、必要に応じてプロジェクターで再生するというスタイルも増えてきたようです。

そんな定番化しつつあるスマートプロジェクターですが、ここ最近、新しいトレンドが見えてきました。それは高画質化(高級化)です。
スマートプロジェクターの登場当初は、小型でバッテリーを内蔵し、完全ワイヤレスで利用できる手軽さが画期的でしたが、参入企業が増えて市場は今やレッドオーシャン化。そうした流れを受け、メーカーの次なる提案の一つが、高画質化(高級化)と見ています。

具体的には価格帯にして50万円以上と、従来のスマートプロジェクターとは明らかにターゲット層が異なる雰囲気。過去、2003年〜2005年頃、DVDの登場でホームシアター市場が盛り上り、オーディオビジュアルマニアを中心に30万円~50万円くらいの画質を重視したプロジェクターが人気を博した時代がありましたが、この置き換えでもないように感じます。

ここで、最新の高画質(高級)スマートプロジェクターの特徴を整理しておきましょう。
・映像が明るい- 日中のリビングでも映像が見られる。
・4K高精細 – 超大画面映像でも滑らか
・色鮮やか- R(赤)、G(緑)、B(青)に発光するレーザー光源を採用し、飛躍的に色鮮やかに。
・コンパクト- スマートプロジェクターの流れを汲み、一人で設置や移動が可能。
・各種自動調整- ピントのほか、映像位置や形状の歪を自動で補正。

2000年代にプロジェクターを使ってホームシアターを楽しまれた方は少なく無いと思いますが、最新プロジェクターは高輝度・高画質化に加え、マニア色が薄れ、設置性と機能性が桁違いに進化していますので、この機会に是非ご注目を。

■話題の「AWOL Valerion Max」を使ってみました
高級なスマートプロジェクターと言ってもイメージが湧き難いと思いますので、具体的な製品「AWOL Valerion MAX」(公式オンラインストア価格: 649,800円)を取り上げてご紹介したいと思います。
まず写真の通り、ラグジュアリーさを意識した外観が特徴。マニア向けのプロジェクターは光を反射しないよう、マット調の黒が基本ですが、同製品は銀色の光沢部が存在感を発揮。光源はRGBレーザーを採用し、4K/HDR時代の超高色域規格BT.2020比で110%を達成しています。映像の明るさも最大3,500ISOルーメンと明るく、これは100インチ程度の画面サイズであれば、日中の明るい部屋でも映像を見ることができる水準です。ほか、独自技術により、DLP方式プロジェクターの弱点とも言えるレインボーノイズ(映像の白い部分が、虹のように色が分離したように見える現象)の低減や、黒の引き締めと暗部諧調改善機能を備えているのが画質面での大きな特徴です。

【写真】実際の投射例。日中もカーテンで遮光すれば、日常生活に充分な明るい環境で映像を見ることができます。 (筆者撮影)


実際、日中に100インチサイズで投射してみると、概ね写真のような見えかたでした。明るい環境では黒が表現できないので、コントラストは限定的ですが、一般的なテレビ放送番組であれば、内容を把握できます。見辛いと感じた時は、カーテンでいくらかでも遮光すると良いでしょう。
別途、暗室でも視聴しましたが、家庭用DLPプロジェクターの弱点である黒の浮き潰れ(黒が明るくなって階調が埋もれてしまう)を低減する機能が優秀で実用的。黒が引き締まり奥行を感じる立体的な映像は映画鑑賞も快適です。また、レインボーノイズ低減効果も明らかで、よほど意識しない限り目に付かない水準で感心します。こうした高画質性能が価格に見合うかどうかは、ユーザーの価値観によると思いますので一概にお勧めしませんが、従来のスマートプロジェクターや他と異なるという点は専門家として明言したいと思います。

■さいごに
AWOL Valerionは、現在グレードにより5製品をラインナップ。20万円台の製品も主要機能を網羅しているので、輝度性能と予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
スマートプロジェクターの高級化はビジネスとして成功するかどうかは未知数ですが、消費者にとって選択肢が増えるのは歓迎すべきと考えています。テレビではなかなか叶わない超大画面映像もプロジェクターなら設置性の面でハードルが低いですので、気になった方はお店で製品を確認されてはいかがでしょうか? ネット配信の普及で豊富なコンテンツにアクセスし易くなった今、高画質プロジェクターでより良い体験ができれば、その価値は大きそうです。

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