スマートフォンの普及に伴い、動画撮影用のムービーカメラも、スマホ連携やインターネットとの親和性が大幅に向上しています。
もうムービーは、運動会を撮影するためだけの道具ではありません。最新のムービーカメラ、パナソニック「HC-X920M」を例に、新機能の数々を、ビジネスへの“応用”という観点からご紹介します。
【製品情報】
メーカー: パナソニック
型名: HC-X920M
製品URL: http://panasonic.jp/dvc/x920m/)
2013年2月発売 実売価格: 9万円前後
*パナソニック最高画質を謳うハイグレードモデル。64GBメモリー内蔵で長時間録画可能。
■情報発信力を強化!1台でネット放送が可能に!
写真:WiFi関連機能を多数搭載。その中でも新しいのがUSTREAM配信機能。
従来、USTREAM(http://www.ustream.tv/ 動画を配信できる、インターネット上のサービス)で生中継をしたい場合、原則、カメラに加え、インターネットに接続可能なパソコンが必要でしたが、パナソニック「HC-X920M」なら単体で可能に。動画配信が身近になるのです。
インターネットへの接続は、オフィス内なら常設のWiFiアクセスポイントを、オフィス外ならモバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能(携帯電話のデータ通信機能をWiFi化)を利用すると良いでしょう。
オフィス内からは、セミナー形式で情報を発信したり、製品やサービスの実演などに利用してはいかかでしょうか? 生中継なら、Twitterなどで視聴者からの質問や反応を採り入れるなど、柔軟な進行も可能です。録画ビデオには不可能な臨場感は、より多くの視聴者を惹き付けるでしょう。
オフィス外なら、イベントや展示会出展の様子を中継してはいかでしょうか? 情報の伝達にとどまらず、興味を持った視聴者が、会場へと足を運んでくれるかもしれません。
小売店、飲食店、娯楽施設なら、店舗の様子を継続して生中継しておくと、視聴者は活況度合いや空き状況を判断できるので、来客の切っ掛けになるかもしれません。
リゾートホテルなどでは、自慢の景観を24時間放映している施設も増えてきました。
(注: USTREAMはリアルタイム配信が可能ですが、システムの都合上、配信映像には30秒程度の遅延があります。)
■映像を見ながら遠隔操作!
写真:iPhone画面。カメラが捉えている映像を動画で確認。録画やズーム操作も可能。
パナソニックが無償で提供する専用アプリ「Panasonic Image App」(iOS/Android)をインストールしたスマホやタブレットを用意すれば、「HC-X920M」の捉えている映像を、スマホ/タブレット画面上でリアルタイムに確認でき、動画撮影開始・停止、ズーム、静止画撮影などの操作が可能です。
社内行事、講演、セミナーなどの記録として撮影する際、ムービーカメラの前を人が横切ってしまい、録画映像が見辛くなってしまった経験はありませんか?
遠隔操作機能があれば、手が届かない、つまり、人がカメラの前を横切る心配の無い高い位置にムービーカメラ設置する事も可能になるのです。また、講演者が自ら操作する事も可能で、少人数での運営にも威力を発揮します。
「HC-X920M」なら、映像や操作には殆ど遅延が無く、操作感も良好で実用的です。
(備考: 「HC-X920M」とスマホ・タブレットは直接接続可能。無線アクセスポイント・ルーターを介しての接続も可能。)
■見守り・監視 機能
「HC-X920M」が捉えた映像を、インターネット経由で、スマホやタブレットで視聴する事ができます。(注: 無線でインターネットに接続できる環境が必要)
例えば、「HC-X920M」を自宅にセットしておけば、オフィスや外出先から、ペットの様子をリアルタイムで見守る事ができます。また、「HC-X920M」をオフィス玄関、倉庫などに設置しておけば、簡易的な監視カメラとしても利用できますね。
さいごに
最新のムービーカメラは、スマホ連携を中心とした機能が充実しつつあります。アイデア次第でビジネスへの活用も可能ですので、注目してみては如何でしょうか?
因みに、こうしたムービーカメラの多機能化は、スマートフォンの台頭が背景にあります。カメラやムービーカメラの市場は縮小傾向にあり、生き残るために、専用機ならではの機能(画質)を打ち出すか、スマホとの共存(高機能化)に活路を見いだそうとしています。今後も、スマホに刺激され、家電の進化が加速しそうです。
鴻池賢三