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第24回(気軽さを演出して潜在顧客をつかむ)「BB」

「社長の繁盛トレンド通信」

◆ B B ◆


気軽さを演出して、潜在顧客を掴む

 


 
外観は、カジュアルなバーといった
印象。爬虫類を売っていることは、

外からは分からない
 

奥のバーカウンターは、前に入居していた店が作ったもの。これを見て、"爬虫類バー"という業態を考案したそうだ

     
 

店のスタッフに頼めば、気軽に爬虫類を触ることが可能。ヘビを首に巻いたり、大トカゲを持ったりできる

  写真は子供のシャムワニ。
世界中の珍しい爬虫類が揃っている
 
すっかり定着した感のあるペットブーム。
だが、ヘビやワニといった爬虫類を飼っている人は、まだ少数派だろう。

その要因の一つは、「気軽に触れ合えるスポットの少なさ」にある。
そもそも爬虫類専門店は、数が少ない上、マニアが集まる独特な世界という印象もある。
少しだけ興味がある人がふらりと入店して、ヘビやワニを何匹も触れる…。
少なくとも、そんな気やすさはなさそうだ。


こうした状況に着目し、昨年10月、六本木にオープンしたのが「BB」。
爬虫類専門店の(有)バーデンが営む、"爬虫類バー"である。



店内は、若者向けのカジュアルなバーという印象。
ダーツも用意され、並んだ水槽も一風変わったインテリアとして雰囲気づくりに一役買っている。
若くておしゃれなスタッフが出迎えてくれ、若い人や女性にとっては入りやすい。



用意された爬虫類は、ヘビやワニ、大トカゲ、カメレオンなど、世界中から輸入した30~40種。
店員に頼めば、お酒を飲みながら、これらの爬虫類を気軽に触ったり、抱えたりすることが可能だ。
飼い方も初歩の初歩から教えてくれる。



爬虫類をさわれるようにしたため、食事を一切出せない弱点はあるが、この試みは見事に当たった。
開店以来、仕事帰りのOLや近くの店に勤める女性など、ちょっと爬虫類に興味があった客が多く詰めかけている。
実際に触ってみることで、ヘビやトカゲを気に入り、買っていく客も多い。
潜在顧客を着実に掴んでい るわけだ。



一方、"爬虫類バー"という珍しさから、レジャー感覚で訪れる客も少なくない。
裾野を広げることにも確実につながっている。



爬虫類に限らず、気軽に入れる雰囲気を作り出すだけで、
多くの潜在顧客を掴める業種は、他にもたくさんあるかもしれない。
(カデナクリエイト/杉山直隆)


◆社長の繁盛トレンドデータ◆

『BB』

住所:東京都港区六本木7-12-3 パワーハウスビル1階奥

TEL:03-3475-6027

最寄り駅:都営大江戸線「六本木」駅徒歩2分

http://www.bb-web.net/

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