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第40回(切実な悩みを日常的にサポートする「知食旬菜ETSU」)

「社長の繁盛トレンド通信」

◆ 知食旬菜 ETSU


「切実な悩みを日常的にサポートする」

 

ゆったりとくつろげる店内。
糖尿病患者だけでなく、健康が気になる人たちも訪れているという

レストランの隣には食料品店が併設されている。
低カロリーの甘味料や調味料、漬け物、デザートなどが並ぶ。テイクアウト可能な寿司弁当もある

   
糖尿病食の料理教室も開催。
経験豊富な管理栄養士とシェフから、ヘルシーでおいしいレシピが学べる

なめらかプリン、ブラマンジェ、フルーツみつ 豆…。
デザートも充実している

   
自然食レストランや健康食品店の域を超えた、「ドクターズレストラン」が人気を集めている。
これは、医師や管理栄養士が監修した健康食を提供するレストランのこと。
食事を出すだけでなく、食材の販売や食生活の指導をしている店もある。

昨年7月、大阪・住之江にオープンした「知食旬菜ETSU」は、その代表格。
日本初の、「糖尿病食」専門レストランだ。
オーナーの勝田さんが糖尿病であり、糖尿病食の味気なさを実感したことから、
このアイデアを思いついたという。

糖尿病の人が安心できる食事をつくるのは、難しいものだ。
濃い味付けはもちろんのこと、糖質の含まれる米、パン、イモ類や、カロリーの高い脂分は御法度。
よほど気をつかって作らないと、体にやさしく、食べごたえのあるメニューはつくれない。

そうしたメニューを、同店では、和・洋・中合わせて、400種類も用意している。
一番人気の「煮込みハンバーグ」を始め、
ミートソーススパゲティ、海老フライ、カレーライス、アイスクリーム、フルーツパフェ…。
メニューは、普通のレストランと変わりない。
質の高い素材の旨みを生かし、コンニャクやキノコをうまく混ぜ込むことで、
風味を損なわずに、低カロリーを実現しているそうだ。
20名の管理栄養士と6名のシェフが、半年がかりで開発したという。

さらに、ウェイター・ウェイトレスは、全員が管理栄養士か栄養士の資格を持っている。
ちょっとしたアドバイスなら、自分の席で気軽に受けられるし、
専用ルームで本格的な指導も受けられる。
自宅でも糖尿病食がつくれるように、食事療法に特化した食品店や料理教室も併設している。

そんな充実したサービスが支持され、現在は、多くの糖尿病患者が訪れ、リピーターになっている。
糖尿病患者だけでなく、健康に気をつかうサラリーマンやOLも訪れているそうだ。
今では1日平均200~250人が来店している。

1日3食に気をつかう必要があるのは、糖尿病患者に限らない。
肥満、高血圧、腎臓病、アレルギー…。日本だけでも、
数千万人が何らかの悩みを抱えていることだろう。
「ETSU」のように、本格的なサポートが受けられるレストランは、
全国で需要がありそうだ。
(カデナクリエイト/杉山直隆)

◆社長の繁盛トレンドデータ◆
知食旬菜ETSU

大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10  ATCビル・O'S北

TEL:06-6569-1345

最寄り駅:ニュートラム「トレードセンター前」駅からすぐ

URL:http://www.etsu.co.jp/

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