◆ 知食旬菜 ETSU ◆ 「切実な悩みを日常的にサポートする」 |
自然食レストランや健康食品店の域を超えた、「ドクターズレストラン」が人気を集めている。 これは、医師や管理栄養士が監修した健康食を提供するレストランのこと。 食事を出すだけでなく、食材の販売や食生活の指導をしている店もある。 昨年7月、大阪・住之江にオープンした「知食旬菜ETSU」は、その代表格。 日本初の、「糖尿病食」専門レストランだ。 オーナーの勝田さんが糖尿病であり、糖尿病食の味気なさを実感したことから、 このアイデアを思いついたという。 糖尿病の人が安心できる食事をつくるのは、難しいものだ。 濃い味付けはもちろんのこと、糖質の含まれる米、パン、イモ類や、カロリーの高い脂分は御法度。 よほど気をつかって作らないと、体にやさしく、食べごたえのあるメニューはつくれない。 そうしたメニューを、同店では、和・洋・中合わせて、400種類も用意している。 一番人気の「煮込みハンバーグ」を始め、 ミートソーススパゲティ、海老フライ、カレーライス、アイスクリーム、フルーツパフェ…。 メニューは、普通のレストランと変わりない。 質の高い素材の旨みを生かし、コンニャクやキノコをうまく混ぜ込むことで、 風味を損なわずに、低カロリーを実現しているそうだ。 20名の管理栄養士と6名のシェフが、半年がかりで開発したという。 さらに、ウェイター・ウェイトレスは、全員が管理栄養士か栄養士の資格を持っている。 ちょっとしたアドバイスなら、自分の席で気軽に受けられるし、 専用ルームで本格的な指導も受けられる。 自宅でも糖尿病食がつくれるように、食事療法に特化した食品店や料理教室も併設している。 そんな充実したサービスが支持され、現在は、多くの糖尿病患者が訪れ、リピーターになっている。 糖尿病患者だけでなく、健康に気をつかうサラリーマンやOLも訪れているそうだ。 今では1日平均200~250人が来店している。 1日3食に気をつかう必要があるのは、糖尿病患者に限らない。 肥満、高血圧、腎臓病、アレルギー…。日本だけでも、 数千万人が何らかの悩みを抱えていることだろう。 「ETSU」のように、本格的なサポートが受けられるレストランは、 全国で需要がありそうだ。 (カデナクリエイト/杉山直隆) ◆社長の繁盛トレンドデータ◆ 知食旬菜ETSU 大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビル・O'S北 TEL:06-6569-1345 最寄り駅:ニュートラム「トレードセンター前」駅からすぐ URL:http://www.etsu.co.jp/ |