- ホーム
- 業績アップにつながる!ワンランク上の手紙・メール術
- 第37回 やる気を引き出す もらってうれしい言葉
みなさん、こんにちは。
新型コロナウィルスの影響が多方面に出ているようです。一日も早く感染のピークを乗り越え、社会が平常モードに戻ることを祈念します。
閉塞感が強まる今、リーダーの役目の一つとして「オフィスの雰囲気を明るく保ち、働く人のモチベーション低下を防ぐ」ことが挙げられると思います。
今回は、平時ではない今の時期ならではの働く人のやる気を引き出す言葉をいくつか考えてみました。
ポイントは「がんばっているね」の前に「大変なとき(こんなとき)だけれど」をつけることです。
社会全体を覆うムードが暗くなると、ふだんは強い人でも心細くなるものです。この言葉をかけてもらう相手は「自分が‵気を張ってやっていること′をちゃんと見てくれて、ありがたい」と感じるでしょう。
また、そう感じることにより、弱くなりかけてしまう気持ちをもう一度強く引き締めることができます。
「がんばっているね」のほかに、「一生けん命だね」「えらいね」「すごいね」「いい感じだね」「よくやっているね」「順調だね」などもあります。
ポイントは「皆で」というひと言です。「一緒に」や「力を合わせて」もいいですね。
一人きりでがんばるのはつらくとも、仲間と一緒と思えば心強く感じられるものです。
テレワークなど離れた場所で仕事する際にも、ネットを利用して意図して打合せの回数を増やすと、モチベーションの持続に役立つでしょう。
わたし自身、「一人ではない」と確認するたび、気持ちがしっかりするのを感じています。
フィギアスケートの浅田真央さんが現役時代にお母様を亡くされたとき、テレビのインタビューで「まわりの皆がいろんな言葉をかけてくれる。がんばってとか。がんばらなくてもいいよとか。そんな中、今、自分が一番大切にしているのが『いつもどおり』という言葉です」と言っていました。
わたしは当時、このインタビューを聞き、深く感動したことを覚えています。
よいときも、そうでないときも、いつもと同じことをいつもどおりやっていける人はなんと強いことでしょう。
わたし自身、より一層この言葉を胸にとどめ、目の前のことに励みます。
*
言葉は10人いれば10通りの感じ方がありますから、どの言葉も「絶対」とは思いません。その上で、思っていることを言葉にして伝えると、自分に自信が生まれます。
「目の前の人を励ますことができた」
「皆の士気を高めることができた」
そうした達成感や満足感を得られれば、それが自らのエネルギーになると同時に、より一層、イキイキと輝く魅力的な組織を築いていけるでしょう。
急に気温が下がり、電車の中でもマスクをしている人を多く見かけるようになりました。風邪に気をつけて過ごしたいですね。
さて、年末が近づくにつれ「年賀状」のことで頭を悩ませる方も多くいるでしょう。交友関係が広く様々な顔をお持ちの方ほど人付き合いの悩みは多岐にわたりますから、年賀状にまつわる疑問や悩みも多くあるのではないでしょうか。
相手が誰であれ、書くときの基本はその人の顔を思い浮かべることです。顔や過去に交わした会話の内容を思い浮かべて書くと、自然と気持ちが伝わる一枚になります。
久しぶりの人や一度きりしか会ったことがなく、顔が思い浮かばないときには互いの発展や健康を願う言葉を添えましょう。
例年、絵柄で人気なのはオーソドックスな干支のものです。
組織の代表として送る場合も、親戚、趣味や地域社会での友人知人に送る場合も、相手を選ばずに使えます。
福を呼び込む
ところで、みなさんはまだ年が明けない12月のうちに「あけましておめでとう」と書くことに、「なぜ?」と淡い疑問を抱いたことはありませんか。
まだ起きていない未来を祝うことを「予祝(よしゅく)」と言います。
日本では古来、一年間の農作業や五穀豊穣を模擬実演する予祝の行事がありました。願いが叶うと固く心に決め、それを祝ってから物事に取りかかると自然に脳がそのように作用し、願い通りの現実が舞い込むというのです。
来年の干支は「子(ねずみ)」。ねずみは「ねずみ算」に言い表されるように、繁殖力の強い動物として知られています。
従業員や支店が増え、会社の遺伝子がみるみる社会に根付くことを願い、ペンをとりましょう。
・今年は〇〇〇にチャレンジします
・従業員が増え、社内に若いエネルギーが溢れています
・おかげさまで社員の士気が上がり、働きやすい会社と言われています
・地域でいちばんと言われる店舗になりました
・この一年ケガも病気もなく、ありがたく思っています
・家族の皆が日々健康であることに感謝しています
・ますますのご発展とご健勝を願います