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仕事術

第6回 節電の知識とアイデア AV編

デジタルAVを味方に!新・仕事術

昨今の電力事情から、ピーク時間帯の節電が求められています。もちろん、普段から無駄を省き、エネルギーの節約や光熱費の低減に努めるのは有意義です。この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?

そこで今回は、AV機器に関連する節電の「ホント」「ウソ」や、設定のポイントをご紹介します。

 

■効果大 「液晶画面の明るさ」

テレビ、パソコン、ディスプレレイを備えたサイネージなど、身の回りには沢山の「液晶画面」があります。これらの機器は、画面の明るさによって、消費電力が大きく左右されるのです。

もちろん、暗過ぎて視認性が犠牲になっては本末転倒ですが、一般的に明るめに設定されているケースが多いようです。これは、人間の視覚が、暗めの映像は不満を覚えやすく、明るめの映像には順応して眩しく感じ難い特性に符合します。

つまり、不満を感じないギリギリのレベルまで画面を暗くすれば、賢く節電ができると言う訳です。

では実例をご紹介しましょう。写真は2007年製52型の液晶テレビで消費電力を測定した一例です。日中の明るいリビング(約260lx)で、標準的な映像設定では333W消費していますが、カーテンで遮光して照明を落としたリビング(約83lx)で、画面をギリギリまで暗く設定すると、消費電力は半分以下の154Wまで低減できました。

この二つの条件で1日4.5時間視聴すると、1ヶ月で約24kWhの差、電気代に換算して約500円の節約になります。

 

 

*設定のポイント

液晶テレビは、液晶パネルを背面からバックライトで照らして映像を映しています。調整項目では「バックライト」を低く調整すると節電に繋がります。(シャープは「明るさ」と呼んでいます)。

「バックライト」以外の項目を使って画面を暗く設定しても、節電効果は得られません。

周囲を暗くすると、テレビ画面もより暗く設定できます。屋内なら、日中は遮光、夜間は部屋の照明を暗めに調節するとより節約が可能です。

屋外のサイネージなら、夜間は眩しく無い程度に減光しましょう。

 

■効果無し? 「音の大きさ」

AVの節電のアイデアとしてよく挙げられるものに、「音量を低く調整する」、と言うものがあります。過去、筆者の実験では、家庭用のテレビで音量を適量から最小に調整しても、1W程度と節電効果が小さく、オーディオ用アンプに至っては、デジタル方式の場合、音量がゼロ時と、限界に近い大音量(80dB)が同じという例もありました。

いずれにしても、騒音問題を引き起こさない常用範囲であれば、音量の変化が消費電力に与える影響は極めて少ないと言えます。

趣味でオーディオを楽しんだり、店舗内のBGMや呼び込みに音響システムを利用する際は、目的に応じた音量に設定すれば良いでしょう。

 

■録画で 「ピークシフト」と「時短=節電」

総合的な使いこなしとしては、レコーダーの活用が考えられます。

例えば、電力需要のピーク時間帯に、リアルタイムで見る必要の無いテレビ番組は、一旦録画しておいて、ピーク時間外に見るのも一案です。消費電力の大きな大型テレビほど、ピークシフト効果は大きくなります。

また、一旦録画しておき、1.3倍速や1.5倍速といった早見再生機能を利用したり、不要な部分をスキップして再生する事で視聴時間を短縮すれば、テレビの利用時間を減らすことができ、少なくない節電に繋がります。時間の節約も出来て一石二鳥ですね。

今回、AVに関連する節電アイデアをご紹介しましたが、節電の基本は 1、出来るだけ小画面のテレビを利用する  2、見ないときはテレビを消す・・・の2点です。

映像を見ないで音声を聞くのが中心の時は、出来るだけ小さいテレビを利用すると良いでしょう。最近では、画面だけ消す事が出来たり、視聴者がテレビの前にいないと判断すると、自動で電源をオフにするエコ機能を搭載したテレビも増えていますので、購入時にチェックしてみてください。

必要な電力は使い、無駄な電力は省く。我慢しない賢い節電を心がけたいものです。

 

 
鴻池賢三

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