menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

サービス

17軒目 「25年経った今でも、新鮮さを失わない店」

大久保一彦の“流行る”お店の仕組みづくり

「ブルーベリーフィールズ紀伊国屋」(滋賀県・堅田)
 

 滋賀県の堅田という片田舎の山奥にブルーベリーフィールズという知る人ぞ知る店がある。
 
 オーナーの岩田さんは35歳の時にわけあって、農家から土地を譲り受け、この土地に移り住む。最初はブルーベリーを栽培したが、それだけでは やっていけないので、ジャムを作り始めた。
 
 あるとき、知り合いにお金をいただいて料理を提供した。それがきっかけで、お客さんがお客さんをよび、25年くらいの年月を経て今の店になっ たそうだ。
 
 社長の岩田氏に「こんな辺鄙な場所でなく、もっといい場所で商売しようと思わないんですか?」と尋ねると、「こんな辺鄙な場所にわざわざ来て いただけるから、この自然のすばらしを体感できるし、その自然のすばらしさ抜きにはこの店の良さは演出できない」という。
 
shikumi17_01.jpg
 
 よく、地方で繁盛していて都会にマーケットを求める場合がある。しかし、そのオーナーはマーケットというに踊らされている気がする。店という のは様々な要素で構成されている。料理、店の空間、サービスマン、実に多くの要素で構成されている。その中で絶対落としてはならないのはお客さんだ。ブ ルーベリーファームにはあのすばらしい、自然を求めてやってきているお客さんが雰囲気を作っている。決して都会の有機野菜バイキングの店にいるようなミー ハーなフォロアーではない。フォロアーは世の中の意見を迎合し、大衆マーケットを作り上げが、しかし、フォロアーの侵入が始まったと同時に、店はピークを 迎え新鮮さを失う。
 
 
shikumi17_02.jpg

25年経った今でも、ブルーベリーファームのお客さんは、何かを求めて、ちょっと行ってみたイノベーターや、人に見せたくてだれかとやってきた アーリーアダプターだ!だから、ほとんどの飲食店やコンサルタントに知られていない。そして、知られる必要もない。ずっと、堅田という地で咲き続けるので ある。
 
shikumi17_03.jpg
 
 ちなみに、先月日経BP社より発売された「小さな飲食店が成功するための30の教え」のおまけDVDで、このブルーベリーフィールズさんをご 紹介させていただいた。ご興味があったらぜひ見ていただきたい。
 

ブルーベリーフィールズ紀伊国屋
http://www.bbfkinokuniya.com/

 

16軒目 「ニューヨーク視察で外せないピザ屋」前のページ

18軒目 「一皿で、ミシュランの三ツ星を獲得した店」次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連記事

  1. 115軒目 「《唯一無二のティペアリングが楽しい祇園の隠れ家フレンチ》MAVO (マヴォ) @京都市東山区下河原通」

  2. 22軒目 「老後に企業した人気レストラン」

  3. 114軒目 「《伸びしろたっぷりで将来が楽しみな衰退しつつある寿司業界を担う店》鮨 千陽@大阪市・福島」

最新の経営コラム

  1. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2026年6月)

  2. 第56講 カスタマーハランスメント対策の実務策㊸
    『これを棄てろっていうことか!』第3部

  3. Vol. 8 コーヒーの街が、抹茶を選んだ理由 ― お疲れニューヨーカーの現実(前編)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 新技術・商品

    第7話 「差がない」と「ほとんど差がない」は全くの別物
  2. ブランド

    男のオーラ-その1
  3. マネジメント

    第20回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:ディズニー
  4. 教養

    第85回『ギリシャ人の物語』(著:塩野七生)
  5. 健康

    第3回バランスを取りながら進む脳番地トレーニング(1)
keyboard_arrow_up