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マネジメント

第124回 『10:10を軸とした差別化』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
ビジネスマンとしてのあなたが、人より
一歩、二歩先に出るためには何が必要だろうか。
 
実力?
コネ?
運?
 
このうち、コネと運は本質的にはかないものであり、
あまりあてにできない。
 
ただし、人と人との縁(えにし)を大事にするという意味のコネは、
きわめて重要であるし、一生に何度か巡ってくる運を
逃さず自分のものにする勇気と才覚も無視できない。
 
それでは、コネと運を一応はずして、
あなたの実力を周囲に認めさせる方法はあるのだろうか。
言い換えると、あなたの「差別化」ができるのだろうか。
 
ある!
 
私自身が若い頃から意識して使った、ごく簡単な方法である。
これを、「10:10フォーミュラ」と、私は勝手に称している。
 
 
この方法をわかりやすく、昔テレビではやった
「よい子・悪い子・ふつうの子」的に分類すると、次のようになる。
 
頼まれた仕事内容を10、頼まれた期限を10日間だとすると、
 
 ≪ふつうのビジネスマン≫
   きっちり10の内容を、きっちり10日間で。(パープレイ)
 
 ≪悪いビジネスマン≫
 (1)9の内容を10日間で。 (中身が不足)
 (2)10の内容を11日間で。(時間オーバー)
 (3)9の内容を11日間で。 (救いなし!)
 
 ≪よいビジネスマン≫
 (1)11の内容を10日間で。(おっ、ちょっとやるなぁ)
 (2)10の内容を9日間で。 (うん、手際がよいぞ)
 (3)11の内容を9日間で。 (なかなか憎いことをやるわい)
 
このように、同じ仕事を任されても、
それを完成させたときの「内容・室・時間」の点では、
多くの組み合わせのあることがわかる。

 
特別の天才を除けば、人の能力にはそれほど極端な差はない(と考えたい)。
その中で、自分自身の実力アップを図りながら、同時に、
結果的に人に認められるためには、
この≪よいビジネスマン≫のパターンを、習慣的に狙うことだ。
 
ただ、実際のビジネスの場では、
≪普通にやる人≫ですら少人数グループに属するので、
常に普通を通せば、それだけで差別化が可能である。
ゴルフもコンスタントにパープレイすれば、そこそこにランクされるだろう。
 
競争社会での差別化の重要性は、
単にマーケティングや商品政策の分野だけにとどまらず、
個人の面にもあてはまる点を十分認識して、
すぐ王道としてのあなた自身の差別化運動を起こすように、そそのかしたい。
 

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