「新年度の準備『従業員の100点モデル一覧表』の掲示」
自分が成長する上で、理想とするモデルを決め、TTP(徹底的にパクる=マネする)ことは、有効だ。
モデルは、社内ではなく社外から決める。
同じ職種として、日本一、世界一の方を一人決める。
感動経営コンサルタントとしての臥龍、NHKのプロフェッショナルで拝見した、メーテルドテル(フレンチレストランでのサービスの司令塔)コンテストで世界一の宮崎辰さんのサービスを直ぐに受けに行った。
日本一、世界一を知ると、「100点基準の物差し」がもらえる。
この物差しを当てることで、「あなたはまだまだ成長の余地があります。具体的にはこれこれです」とアドバイスが出来る。
同じ業種として、日本一、世界一の企業を一社(一店)決める。
感動経営コンサルタントとしての臥龍、感動レストランの「カシータ」と「ザ・リッツ・カールトン大阪」をそれぞれ150回以上利用した時点で、「100点基準の物差し」が出来た。
この物差しを当てることで、「御社(貴店)はまだまだ成長の余地があります。具体的にはこれこれです」とアドバイスが出来る。
人間としての成長としては、偉人の中から「100点モデル」を決める。
臥龍の場合は、坂本龍馬、松下幸之助翁、後藤新平先生と、年齢を重ねながら「100点モデル」を定め、置き換え実践をしてきた。
社長の皆さま、従業員の方々が、社内の先輩をモデルにすることのデメリットは、そこがゴールになってしまうことだ。
先輩を超えていくから、企業は成長する。
「100点モデルを追うと、半分行っても50点。10点モデルを追うと、満点取っても10点止まりとなる」(臥龍)
四月が新年度の企業の皆さま、「従業員の100点モデル一覧表」の掲示をお勧めする。
東京より愛を込めて。臥龍
「読書効果を一石三鳥で活かせるグループ読書会の勧め」
毎月、第1日曜日の7時から「臥龍読書会」をしている。
今回の課題本は、「国力研究」(高市早苗:編書)だったが、ベトナムは時差があって5時から参加にした。
自分だけが読むのと違って、“そういう見方、捉え方があるんだ”という気付きが嬉しい。
またお互いに読書レポートを交換するので、文書(データ)としても残っていい。
今回の中で、印象に残った部分は、以下の通り。
(ここから)
国連安全保障理事会の拒否権を持つ大国が「外交」を制し、核兵器を持つ大国が「軍事」を制し、資源を持つ大国が「経済」を制するという国際社会の現実です。そのいずれも持っていないのが、現在の日本です。
我が国の安全保障に関わる総合的な国力の主な要素
第一に外交力である。
第二に防衛力である。
第三に経済力である。
第四に技術力である。
第五に情報力である。
(中略)そして、私は、これらの全てに関わる重要な要素が「人材力」だと思っています。
中長期的に大事なことは、「防衛費確保のために、重要な他の施策の財源を削る」という発想ではなく、日本経済のパイ全体を拡大して必要な予算を確保することです。国の守りが万全でなければ、経済活動にも多大な影響が及びます。
「経済成長こそが最大の財源」だと説明することが重要です。経済成長以外に財源はありません。
積極財政を理解した政治家がトップを取らなければダメだと思います。安倍さんがトップを取ったことが日本を大きく変えたのです。トップを取り、国民に対して夢と希望を言葉で発信することが大事です。
日本がなぜ3400万人でも明治の近代国家を建設できたのか、8500万人でも高度経済成長できたのか。それは国家戦略に基づく正しい政策を採ったからです。少子高齢化など悲観することはありません。
(ここまで)
「国力研究」は、国民一人ひとりの視座を上げ、「国力」というものを全体的に捉える上では、とてもいいテキスト本だ。
前回の衆議院選挙の後、「103万の壁」「高校授業料の無償化」が話題になっている。
「官僚(特に財務省)独裁国家」に風穴を空け、国民所得向上を図るという点では悪くはないが、真に国民が関心を持つべき「外交力・防衛力」を語る政治家が少ない。
これは国民に受けることをやろうということだし、それだけ国民のレベルが低い、危機感がないということだ。
後藤新平先生の「自治三訣」が今こそ必要だ。
この本を読み、未曽有の危機下にあることはよく分かった。
高市早苗氏のような骨太な政治家にどうしたら光が当たるのか?悩ましい!
戦後80年、臥龍は「個人でも家庭でも学校でも企業でも志が語られなくなった・大志を失った80年」と見ている。
より一層、学校と企業での「立志教育」に取り組むことが、自分が出来る「一隅照」と自覚している。
今日くらいゆっくり寝たいという日曜日にあえて7時からの読書会。
これが変に気持ちがいい。
「読書」という優先すべき時間を、一石三鳥で活かせる「グループ読書会」の設定を、全従業員の習慣に出来ればいいと思う。
ホーチミン(ベトナム)より愛を込めて。臥龍
「勝敗よりも大事なのは『残能全開』の姿勢」
勝敗は大事だが、もっと大事なことは「残能全開」の姿勢だ。
勝敗には時の運もあるが、長い人生・仕事・経営においては、「残能全開」の方がほほ笑んでくれる確率がはるかに高い。
「残能全開」=「出し惜しみゼロ」。
先般、ある企業での幹部候補生研修を行った。
三班対抗の団体戦で進み、優勝すれば団体賞が授与される。
第1戦、A班10点、B班15点、C班5点
ただC班のあきらめない姿勢に感動した臥龍はプラスボーナス点5点(計10点)を献上した。
第2戦、A班6点(累計16点)、B班9点(累計24点)、C班3点(累計13点)
第3戦、A班23点(累計39点)、B班37点(累計61点)、C班30点(累計43点)
この時点で、誰もがB班の優勝を予感した。
ところが
第4戦、A班9点(累計48点)、B班0点(累計61点)、C班18点(累計61点)
奇跡のB班、C班の同点優勝となった。
結局、第1戦の6時間粘ったあきらめない姿勢に対するボーナス点が活きた。
C班の狂喜乱舞は印象的だったが、B班の悔しさあふれる優勝も印象的だった。
B班は、半年後のフォローアップ研修に向けて、いい学びを得たようだ。
「残能全開」=「出し惜しみゼロ」の姿勢は、一時の一喜一憂を超えることを改めて痛感した。
ホーチミン(ベトナム)より愛を込めて。臥龍
「うまくいっても『反省』しよう」
問題があったときに「反省」をする。
それだけではなく、うまくいったときにも、「次回、もっとうまくいくためには、どうするか?」という反省が必要だ。
これがないと、傲慢・思い上がりが生まれる危険性がある。
日本は、日清・日露と奇跡的に勝利した。
そのとき、「勝って兜の緒を締めよ」という「反省」があれば、ABCD包囲網、国際連盟脱退などの孤立の道にいかなかったかもしれない。
うまくいっても「反省」、うまくいかなければ当然「反省」、こうありたいものだ。
ニャチャン(ベトナム)より愛を込めて。臥龍