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マネジメント

朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳 2025年2月26日号

朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳

「期末の習慣棚卸」

「人は、習慣で出来ている」(臥龍)

自他ともにあって欲しい習慣を増やし、あって欲しくない習慣を減らすのが妥当だが、臥龍は前者の「あって欲しい習慣」に注力し、後者はあえて意識しない。

「短所を覆いつくすくらいに長所を伸ばせ」(臥龍)

「人は、自分の短所を指摘する人よりも、長所を伸ばしてくれる人を好む。これは自分自身でも同じ。自分を好きになろう」(臥龍)

3月が期末の会社であれば、一斉に「習慣の棚卸」を行い、記録しておこう。

来年の棚卸で、「習慣力」の一年間での増加が分かる。

臥龍の棚卸では、50個あった。

全部、自分を好きになる習慣だった。

東京より愛を込めて。臥龍


「言われている内は花」

お客様のお叱りを、ある会社では「苦情(complainやclaim)」と言い、ある会社では「ラッキーコール」と言う。

何故、ラッキーか?

物やサービスを求める場所は、どこにでもある。

本当に気に入らなかったら、他に行く。

「苦情(complainやclaim)」を言うということは、まだお付き合いしたい気持ちがあるからだ。

大体、苦情は言う方にもストレスがある。

その中でわざわざ言ってくださる方は、有難い方だ。

その有難いお気持ちを考えると「ラッキーコール」と言うほかない。

同じ言葉でも、受け止める方の心の姿勢次第で、「苦情」となり、「ラッキーコール」となる。

これはお客様だけではなく、社長や上司や先輩からの「注意・アドバイス」でも同様だ。

「言われている内は花」(臥龍)

東京より愛を込めて。臥龍


「人生最高に濃密な2か月間」

「死ぬまでにしたい10のこと」は、とても印象深い映画だった。
https://eiga.com/movie/51998/

カナダのバンクーバーが舞台。

幼い娘2人と失業中の夫と共に暮らすアンは、ある日腹痛のために病院に運ばれ、検査を受ける。

その結果、ガンであることが分かり、23歳にして余命2ヶ月の宣告を受けてしまう。

その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、一つずつ実行してゆく。

Things To Do Before I Die.
1.Tell my daughters I love them several times a day.
   娘たちに愛していると一日に何度か言う
2.Find Don a new wife who the girls like.
   夫のドンに、子どもたちも気に入るような新しい奥さんをみつけてあげる
3.Record birthday messages for the girls for every year until they’re 18.
   娘たちが18歳になるまで誕生日に毎年贈るメッセージを録音する など。

この10項目の多くを、たった2か月の間に実践していく。

デットラインを決めると、とても濃密な時間を送ることが出来る。

Q.経営者の皆さま、仮に、社長期間が後5年としたら、「退任までにしたい10のこと」として、何を書き出されますか?

東京より愛を込めて。臥龍


「あなたの絶対にやらないことリストは何ですか?」

4月から新年度の会社では、新しく始めたいことも検討されていることだろう。

その前にやって欲しいのが、「思い切って止めること」や「絶対にやらないこと」のリストアップだ。

意思決定の1S=整理=やらないことを決める。

意思決定の2S=整頓=やることを決める。

1Sをしてから2S、これが順番だ。

残業の多い会社では、1Sをやらないで2Sをする傾向がある。

「思い切って止めること」も、ゼロにするケースもあれば、二分の一や三分の一にするケースもある。

臥龍が、アシザワさんの経営再建を行ったときも、先に1Sを行った。

例えば、仕事の部屋数を10から1にした。

ワンフロアにすることで、コミュニケーションが格段によくなった。

あるいは会議の総時間を半減し、効果を倍増にした。

臥龍が30歳の開業時に決めた「絶対にやらないこと」のリストは、以下の通りだった。

1. 大手コンサルタント会社にいたことはプロフィールに書かない。
やり方は真似ない(あり方は活かす)。そこで名刺交換した先には営業に行かない。
2.大義なき補助金付き仕事はしない。
3.下請け仕事はしない。部分の仕事はしない。
4.「定価」以外の仕事はしない。
5.志が低い、人間性が低い、ストレスを感じる社長とは仕事をしない。
6.研鑽にならない会には行かない。安易に群れない。
  「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」、孤独を楽しむ。

そうとうに生意気なルールだったが、お蔭でムダな時間は少ない事業家人生となった。

Q.あなたの「絶対にやらないこと」リストは何ですか?

東京より愛を込めて。臥龍


「経営方針と経営戦略はケネディ大統領から学んだ」

4月からが新年度の会社では、年度方針がそろそろ確定しているときだろう。

「トップの仕事とは、組織の全員を鼓舞し、向かうべき『同じゴール』を提示すること。方針とは、方向性が針のように尖っていて、聞いた人の心に刺さり、達成するまでは抜けないもののこと」(臥龍)

以下の方針も、億を超える人々の心に刺さった。

「まず私は、今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国民が取り組むべきと確信しています。

この期間のこの宇宙プロジェクト以上に、より強い印象を人類に残すものは存在せず、長きにわたる宇宙探査史においてより重要となるものも存在しないことでしょう。

そして、このプロジェクト以上に完遂に困難を伴い費用を要するものもないでしょう」

1961年5月25日 J.F.ケネディによる上下院合同議会での演説より

「月面着陸=月面に人類が足を着けた瞬間」とは、誰もが容易に、かつワクワクするゴールだ。

「戦略的ビジョンの四原則」

1.分かり易いこと。  
  月面着陸とは、誰にでも分かるゴールだった。

2.意義があること。
  有人宇宙飛行では、当時のソ連に先行されていた。
これは、アメリカ一国の問題ではなく、
自由主義陣営の勇気とプライドの問題だった。

3.期限が明確なこと。
  10年以内。実際に、アポロ11号が月面着陸に成功したのは、
1969年7月16日だった。

4.困難だが「やれる!」こと。
  ケネディの演説にある通り、とても困難なプロジェクトだったが、
「より強い印象を人類に残すものは存在せず」に関係者一同が奮起し、
奇跡を現実のものにした。

あなたの経営方針にも、「戦略的ビジョンの四原則」を当てはめてみよう。

東京より愛を込めて。臥龍


「驚かないでくれ!これからの自分は明らかに変わる、違う!」

「よし、自分は360度変わります!」

「元に戻って、変わらないことじゃないの?」

これは笑い話ですが、「今年こそ、変わります!」を毎年言っていると笑えない話となる。

実は、「5度=少し変わります」宣言は、変化がイメージし難い、だから元に戻ってしまう。

「180度=ぜい変します」宣言の方が、変化がイメージし易く、30度毎の変化ポイントにチャレンジできる。

お店やホテルでのお出迎えでも、「できるだけお名前をお呼びします」と「お名前をお呼びします」では、明らかに違う。

同様に、お見送りにおいても、「できるだけお名前を添えます」と「必ずお名前を添えます」では、明らかに違う。

これは、ザ・リッツ・カールトンのクレドカードでの実際であり、後者になってからの接客は、明らかに変わった。

リハプライムの小池修さんの、「驚かないでくれ!2024年版の自分は明らかに変わる、違う!」は、面白い有言実行宣言だが、臥龍にも思い当たることがある。

「ちゃんと食えるコンサルタント」から「臥龍(諸葛亮孔明)」では、「驚かないでくれ!これからの自分は明らかに変わる、違う!」宣言だった。

すると、経営全体をぜい変させるコンサルタント、日本中から見学にくる作品企業を創るコンサルタント、台湾・中国にも顧問先を持つコンサルタントへと、「ぜい変」するポイント(KPI)が見えてきた。

Q.あなたの「驚かないでくれ!自分は明らかに変わる、違う!」宣言は、何ですか?

東京より愛を込めて。臥龍


「決断筋を鍛えよう!」

リハプライムの小池修さんの言う「決断筋」、鍛えれば鍛えるほど強くなるという例えは、秀逸だ。

一般的に、日本人の脳内筋肉の中で、この「決断筋」は世界最弱で、それが「スピードの遅さ」に繋がっている。

今、時価総額の高さが話題になっている日立を再建した川村隆氏の「ザ・ラストマン」(角川新書)から、ご紹介する。

『会議で結論を出すには、ポイントがあります。「時間を区切る」ことと、「情報不足の状態でも、必ず決める」ということです。(中略)「必ず決める」に関しては、「結論はトップダウンで決める」という原則を持つことがまず大事でしょう。』

『日立の改革の牽引役を担えたのは、「意思決定したことを、実行できた」という、ごく当たり前の理由からでしょう。』

『経営者に限らず、ビジネスは日々決断と実行の連続です。(中略)この基本的なプロセスを経ていく力は、経営者になれば養えるものではありません。(中略)経営者になる前から、さらに言うなら社会人になったときから、徐々に養っておくべきことだと思います。(中略)自分の意思で、正しいと思う道を選ぶ。つまり、自分の人生を切り開くためのカギとして私は活用しています。』

『日本人はチェック(C)、改善(A)は得意ですが、プラン(P)と実行(D)は弱い気がします。プランと実行にスピードがないので、PDCAのサイクルがうまく回らないのでしょう。』

『語弊を恐れず言えば、大抵の改革は、スピードさえあれば何とかなるものです。先手を早く打てるというだけでなく、撤退あるいは修復にも早く着手できるようになるからです。』

Q.「経営者になる前から、さらに言うなら社会人になったときから、徐々に養っておくべきことだ」から見て、貴社での「スピード感を鍛えるルール」は明確ですか?

臥龍ファミリーに推奨している「48時間ルール」を紹介する。
⇒ https://e-garyu.info/mana/rule.html

ご参考になれば、幸いだ。

東京より愛を込めて。臥龍

 

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https://www.jmca.jp/semi/S251803

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