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第30話 成長課題 管理職の部下育成術(30)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は
 
『自らの育成役割を自在に変化させて部下を育成すること』が出来ていますか?
 
強い会社として業績・成果を上げ続けることが出来る組織を創るためには、社員一人ひとりを
 
『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』すなわち『自創の人』(セルフマネジメントが出来る人)に育て続ける必要があります。
 
セルフマネジメントが出来る人とは
 
「 自らが 計画を立て チェックし 改善し
    その目標の達成に 責任を持つ 」
 
ことが出来る人でありこれを“部門経営者の定義”といいます。
 
部門とは、広義でいえば、「私が担当する仕事」
経営者とは、「私が社長の代わりに“より良い結果”を出す責任者なんだ」
 
という自覚・認識を持った社員を意味します。
 
社長の方針に基づき、組織の目標を達成するために社員一人ひとりが自らの立場の自覚と役割の認識から
 
『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』
 
に成長させることが出来る管理職になるためには部下一人ひとりの『成長度合い』に合わせた育成術が不可欠です。
 
部下一人ひとりの成長(理解度合いと出来具合い)の段階に応じた管理職の育成役割の変化には部下に仕事の「目的」と「意味」と「やり方」を正しく理解させるためにティーチャー役を演じる(教える)。
 
そして、その仕事が“出来る”ように育てるためにトレーナー役を演じる(訓練させる)。
 
が基本となります。
 
その際に
 
カバー役:部下がうまく出来なかったときに協力し(修復をして)出来るように育てる。
ヘルパー役:横について手や口を添え(介助をして)出来るように育てる。
サポーター役:後ろについて、部下が困ったら手や口を出し(援助をして)出来るように育てる。
フォロワー役:そばにいて、部下の仕事ぶりに少し補足し(補助をして)出来るように育てる。
 
など、部下の成長(理解度合いや出来具合い)に応じて適度な距離をとり、手出し口出しをする頻度を徐々に減らし一人で出来る力を身に付けさせることが大切です。
 
自創経営の目標管理の仕組みではチャレンジシートとランクUPノートというツールを活用し社員一人ひとりが、より多くの成果を上げるために“より良い結果”を出すことが出来る人に育つために年→月→週→日々に目標設定および計画づくりとしてブレークダウンして日々成長業務に取り組む仕組みになっています。
 
この目標管理の仕組みの要として管理職と部下が毎年、毎月、毎週、毎日成長対話を行う仕組みになっています。
 
そこで部下の成長度合い(理解度合いや出来具合い)を見極めて管理職自らが育成役割をじっくり考えて関わり合いを持ち続けることが重要なのです。
 
社長の想い実現のためにあくまでも部下を主人公にし脇役に徹することが出来る管理職として自らの役割を自在に変化させる柔軟性を持った管理職の育成にこれからも全力を尽くしてまいります。

 

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