金融リスクを分散し財務体質を改善する
中小企業経営において、最も注意すべきなのが資金繰りです。
金融情勢が変化すると、金融機関の融資姿勢や取引条件が変わることがあるので、会社の資金繰りに悪影響がないように準備しておきましょう。
社長としては、最悪の事態を想定して、常にリスク分散の手を打っておきます。
借入先を分散し、複数の金融機関から借入れることで、金利上昇リスクを少しでも抑えておきます。
経理財務担当者は、金利上昇に備えた資金計画を立てて、早めに金融機関に相談しておくといいでしょう。
その他、中小企業向けの低金利融資や補助金制度などもフルに活用するようにします。
また、社内においても、資金繰りの改善策を実施します。
運転資金はできるだけ縮減し、資金効率を上げて、借入金を増やさなくてすむような財務体質にしていきます。
そのために、売掛金の回収を徹底するとともに、回収期間の短縮を図り、資金の流動性を高めていきます。
棚卸資産については、在庫管理を最適化し、過剰在庫を減らしておきます。
いずれにしても、社長と経理財務担当者は、金融機関との融資交渉にあたり、いつでも有利な条件を引き出せるように、財務状態を常に健全化しておきましょう。
金融機関との関係は良好ですか?