急速に普及するスマートフォン。電話やメール、WEBによる情報収集に始まり、今ではビジネスや生活のありとあらゆるシーンに浸透しています。
オーディオ・ビジュアルの分野も例外ではなく、YouTubeに代表される無料動画、音楽のプロモーション動画、有料配信のメジャー映画作品などに手軽にアクセスでき、ユーザー数も急増。結果、視聴の形態にも変化が。家族がお茶の間のテレビに集まって時間や情報を共有スタイルから、個々がそれぞれ好きな時に好きなコンテンツを楽しむスタイルへと変化したようです。
こうした状況が当たり前になり、スマホで動画を視聴する時間が長くなると、やはり大画面で見たいと思うユーザーも増えてくるのではないでしょうか?
そこでお薦めしたいのが、Googleの「Chromecast」(クロームキャスト)。その魅力とは?!
■普通のテレビが「スマートテレビ」に!
「テレビ離れ」と言われて久しいですが、それを意識してか、テレビにもネット機能が加わり、WEB閲覧や動画視聴ができるように進化しています。いわゆる「スマートテレビ」化です。
しかし、ネット動画を視聴するためだけにテレビを買い替えるのは考えもの。その隙間を、僅か数千円で埋めてくれるのが「Chromecast」です。
使用方法も至って簡単。USBメモリ程度の大きさの本体を、テレビのHDMI端子に直接挿入するだけで、スマホやタブレットの画面をテレビに映し出すことができます。もちろん、無線通信の設定は必要ですが、オフィスや家庭でWiFi環境が整っていれば、スマホ/タブレットのアプリ「Chromecast」の指示に従うだけと簡単で、どなたも迷う事はないでしょう。
【写真】Chromecastは、テレビのHDMI端子に直接接続するだけ。(電源は別途要)
■「スマートテレビ」よりもスマートな使用感
最近の「スマートテレビ」は、ネット動画の視聴も可能ですが、テレビのリモコンでお目当ての動画を探し出すのは結構大変です。検索で文字入力をするのは至難の業ですし、音声入力も精度が今ひとつ。その点、Chromecastなら、使い慣れたスマホやタブレットの画面をタッチして選択するだけとスマート。ストレスを感じず、長く使い続けられそうです。
■対応サービスも増加中!
Chromecastに対応したネット動画サービスが増えています。「YouTube」、「GYAO」、映画やドラマが中心の「Hulu」などの対応サービスなら、それぞれをアプリ画面にChromecastのアイコンが現れ、ワンタッチでテレビに映し出す「キャスト」が可能です。(著作権の関係で、キャストできない動画もあります。)
Chromecastが動画の再生を開始すると、スマホやタブレットは他の用途に自由に使えます。
(備考: Chromecastに対応していないアプリ画面も、対応しているAndroid端末であれば、そのまま鏡のように映し出す「ミラーリング」機能で、テレビ画面に映し出すことができます。)
【写真】YouTube動画を50インチのテレビに映し出した様子。下に小さく見えるのが、7インチのタブレット。やっぱり動画は大画面が見易い!
【写真】Chromecastに対応していないアプリの画面も、対応端末からなら「ミラーリング」が可能です。タブレット画面の地図を、テレビにミラーリングしている様子。大画面なら、大勢で情報を共有するのにも重宝します。会議やプレゼンテーションにも活用できそうです。
■スライドショーだけでも価値あり!
Chromecastを利用していない間は、写真のスライドショーが楽しめるよう設定されています。質の高い写真が次々と表示されるので、眺めているだけでも楽しめます。オフィスや飲食店で雰囲気を作るためのディスプレイとしても活用できそうです。
■さいごに
最新型テレビは、「Google Cast」という、Chromecast同等の機能を内蔵しています。その最新機能が、僅か数千円でお手持ちのテレビでも利用できるChromecastは、コストパフォーマンスにも優れた製品と言えます。おすすめできる良品です。