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マネジメント

第五十話 「進化しよう」(コミー)

社長の口ぐせ経営哲学

独創的で独自の商品開発を実現している企業は強い。
小さい市場だが、競争相手がいなくて、圧倒的なシェアを誇っているのが、
防犯・安全確認用の特殊ミラー製作メーカーのコミー株式会社(本社・埼玉県川口市)である。

平面だが、凸面鏡のように広範囲を映し出す特殊ミラーで、身近なATM・コンビニから航空機まで幅広く使われている。
同社では「防犯ミラー」ではなく、「気くばりミラー」と呼んでいる。


同社商品の主な特徴は、平面なのに凸面鏡と同じ機能を持つこと、サイズが小さいのに広い視野を持つ。
そして、超軽量で安全性と耐燃性を持つ、ことである。
世界マーケットを睨み、「マーケティング」「生産システム」「技術開発」を同時に展開する。
小規模だが強く、成長を続けている企業である。
小宮山栄社長(68)は現場至上主義で「現場で役に立たないものは売るな!」をモットーに陣頭指揮を取っている。


「独創的、独自の商品開発力を持つ」と評判の企業である。
小宮山社長は社員との話し合いの中でも、「可能性から発想しなさい」を 強く訴えている。
何か問題があって、「心配だ、心配だ」と言っている社員に対して、「キミは困難から考えている」と指摘する。
主体性のある人は可能性を見つけ、そこからの発想で組み立てるというのである。
俗に言う、プラス思考、マイナス思考に共通する話だ。


同社は全社上げて、考えながら事業を展開している会社である。
今年の目標は、07年より進化しよう!と呼びかけている。
会社の目標は「『何故?』をいう習慣」「見える化」「データでものを言え」の三点である。
なぜ、なぜ、を繰り返し続けることで、表面的でなく、本質的なことを考える習慣が身につくというところから、
物事を深く考えるようになるというのである。


「見える化」については、仕事の進め方、顧客とのコミュニケーションなど、他人に分かるような進めかたを狙っている。
仕事がどこまで進んでいるのか、今、会社の問題は何か、従業員一人ひとりの仕事ぶりなど、皆で分かり合えるようにすることである。

また、「データでものを言え」は、過去のデータが分かっているから、次の目標が立てられるという考えである。
単純に、数字の掛け合わせ、売り上げの目標だけではない。
過去、現在、そして、未来(目標)が明確になるということを訴えている。


「世界中から注文が来る中小メーカー」と言うだけあって、競合他社がなく、独占市場を突っ走っている強い会社である。
「競争になるような土俵には乗らない」という考えを持つ小宮山社長も、過去に大手電機メーカーに類似商品を作られ、
撤退した苦い経験を持つ。だから、小さな市場でも競争相手に勝ち、シェア トップを走り続ける企業に成長しているのである。


従業員20数名の中小企業だが、世界マーケットを相手に商売を続ける独創性の高い会社である。
だから、なぜ、なぜを繰り返しながら、常に現場に役に立つ効率のいい商品開発に力を入れているのである。
深く考え、議論を繰り返し、向上心を持つ人材を育てながら、走り続けている企業である。
「進化しよう」の 呼びかけ通り、進化している企業に期待する声は大きくなっている。


 

                                                             上妻英夫

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