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マネジメント

第五十九話 「何でもできる人材に」(桔梗屋)

社長の口ぐせ経営哲学

創業120年の伝統の上に、常に話題を提供し続けているのが、
和洋菓子の製造メーカー・株式会社桔梗屋(本社・山梨県笛吹市)である。
経営理念として「地球上で最もお客を飽きさせない企業であること。
伝統や、既存の価値観を大切にしながらも、常に新しい視点、切り口でお客様を『あっ』と驚かせる場であること。
それが私たち桔梗屋の目指すもの」と掲げている。


地元紙の全面広告に「非常識」宣言を展開した。
41年前の非常識は、お餅、きな粉、黒蜜を風呂敷包みにした「桔梗屋信玄餅」を発売、
以来、ロングセラーの ヒット商品になっている。
19年前の非常識は、食品工場を外部の人に見せる工場見学ツアーを先駆けて実施。
以来、年間40万人の見学者が訪れている。
6年前の非常識は、「お菓子の工場アウトレット」として、賞味期限(三日前、当日)を表示した販売、
パッケージ破損などの理由を提示し、半額以下で工場直売を している。これがかなり好評である。


この工場アウトレットは屋号「社員特価販売1/2(にぶんのいち)」として本社の1階に店を構え、
地元、県外からも観光バス、長い行列ができるほどの盛況ぶり。大半午前中で売切れてしまう。
通常価格8個入り1050円が詰め放題で210円(平均15個くらい、初めての人でも12個詰められる)。

賞味期限切れの商品の廃棄処分は費用がかかりすぎ、工場アウトレットを始めたら、7倍以上の売上げ効果をもたらしている。
利用者は「中身は一緒、家で食べるには十分。詰め放題は面白い」とゲーム感覚を楽しんでいる。
まさに、訳あり商品ブームの先駆けである。


4代目の中丸眞治社長(59歳)は率先垂範型のベンチャー・スピリッツ旺盛な経営者である。
社員に対しては「何でもできる人材に」を 呼びかけている。
製造、販売、管理部門などに分かれているが、何時でもどの部者にでも応援できるような体制、そうした社内空気を訴えている。
本社、工場内 の敷地内に、他社では見られない工芸菓子の「お菓子の美術館」や石臼挽き手打ちそば・おむすび・甘味処の「水琴茶堂」や奥の隠れ家「粋心亭」を持ち、観光施設にもなっている。


同社の地域は有名な桃の産地で、桃の花の開花時に合わせて、
恒例の工場祭り(今年は4月4日、5日)を開催、5万人の人が押し寄せる。
「人のやらないこ と」に挑戦する中丸社長は時間を大切にすることを重要視している。
だから、社員に「優先順位をはっきりさせて仕事に取り組め」とアドバイスする。
老舗企業だからこそ、ベンチャースピリッツ旺盛な企業風土を創り上げている。


 

                                                             上妻英夫

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