黒川温泉の経営哲学は「日本のふるさと」であり、温泉地全体の景観作りの改革リーダーを務められた後藤哲也氏(新明館社長)に約2時間、お話しを伺う機会を得た。
まさに「信念の人」であった。
地域内のガードレールは全部茶かっ色に塗られており、徹底したこだわりが感じられる。
本人によれば「黒川一の嫌われ者」で最初は誰も協力者もなく、父親までもが反対したが、「志」だけが自分を支えてくれたことを独特の熊本弁で語ってくれた。
後藤社長がくり返しくり返しお話しされた「お客様にリラックスしていただけるために何ができるか。」その為には一時の売上も犠牲にしてでも守るものがあるなど、非常に勉強になった。
後藤社長自身も、40年以上にわたり、軽井沢、高山、野沢、京都、湯布院・・・数多くの観光地を毎年訪れ、お客様の変化を注視しつづけておられる。