こんにちは。12月になると一気に年の瀬が押し迫るように感じられます。風邪を引きやすい頃でもありますが、体調に変化はありませんか。
さて、例年この時季になると「年賀状をどうしようか?」と頭を悩ませる企業も多いのではないでしょうか。今年は10月に郵便料金が値上がりしましたから、早々に「もう廃止する」と決めて、その知らせを発送している企業も多いようです。
メール、SNSやLINEなどいつでもどこでも手軽につながれるコミュニケーションツールが増えた今、わたしたちは年賀状とどう向き合っていけばいいのでしょうか。ここで共に考えてみましょう。
一年の最初のご挨拶
そもそも年賀状とは一年の最初のご挨拶。「賀」の字には慶び祝うという意味がありますから、年賀状の本来の目的は、無事に新年を迎えられたと慶び祝うものです。
具体的には、「本年も様々なことがありました。楽しいばかりじゃない、大変なことも辛いこともありましたが、おかげさまで、互いにこうして無事に新年を迎えられます。めでたいことです。いつもありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします」という心持ちで新年の訪れを慶び祝うものです。
以上の本来の目的にのっとるなら、年賀状という紙のツールにこだわらず、メールやLINE等を使って何もわるくない。あえて紙にこだわる必要もないのでは、と考えます。
そのうえで、アナログにはアナログの良さがあります。今のこのSNSの時代にあえて紙の年賀状を送る価値もたしかに存在しますので、次に少しお話しさせてもらいます。
SNS時代の年賀状の価値
デジタルツールが中心の今にあって、時間、お金や労力をかけて送る年賀状は「贈り物」のようなものだと考えます。
年賀状を送り、もらう体験が、数か月後、数年後まで記憶に刻まれます。書き慣れない若い世代や、もらい慣れない子どもであれば、なおさらでしょう。
とりわけSNSによるコミュニケーションが苦手な人や、一人暮らしの人、お正月くらいはデジタルツールと離れてゆったり過ごしたい人などにとって、年賀状は嬉しいサプライズギフト。たった一枚の年賀状から、あの頃を思い出し、胸が温かく懐かしくなったりすることもあるのです。
さらには、一年の節目である年末年始にしっかり挨拶することで、気持ちが新たになります。書き終えた後の達成感は心地よく、送る相手だけでなく、自分自身を大事にすることにもつながります。
「年賀状じまい」で気をつけること
「年賀状をもうやめる」「2025年の年賀状を廃止する」際には、12月上旬ごろまでに、その旨を告知するとよいでしょう。
ハガキにこだわらず、メール一斉送信でもかまいません。「事情により2025年の年賀状を廃止いたします/辞退いたしますが、今後も変わらぬご厚誼の程、よろしくお願いいたします。どうぞよいお年をお迎えください」などの表現がふさわしいでしょうか。
個人事業主や担当者レベルで送るのであれば、2024年の3大トピックや2025年の3大抱負などを添えると、パーソナリティが伝わり、関係性が深まりそうです。
仮に年賀状を「しまう」場合であっても、その知らせにより2025年以降のコミュニケーションがさらに発展していくよう、工夫を凝らしてみてください。