急に春めいてきました。
梅の次は桃、桜。新入社員が入る頃、満開の桜に恵まれるといいですね。
さて、当協会では、お客様との信頼関係を築くにあたり、なかなか継続しがたい手書き術(ハガキや一筆箋を使った手書きのひと言)をだれでも実践できる継続可能なノウハウとして企業研修等でお伝えしています。
研修にうかがう企業の業種は主に生命保険、住宅、車販売、通信販売、食品販売(配達)、薬販売、新聞販売、冠婚葬祭、美容、お客様サポート係の皆様など。
裏を返せば、これらの業種はお客様との信頼関係を築くにあたり、一筆箋やハガキを使った手書きのひと言が特に有効であるといえます。
ではなぜ、これらの業種で手書きが有効なのでしょうか。
考えられる理由を3つ挙げます。
■理由1/一生のうちに何度も購入しない高額商品であること
一般に、生命保険や住宅・不動産は人生に数度とない大きな買い物です。購入(加入)するかどうか、さらに購入(加入)するならどこの会社のどんな商品を選べばよいか、お客様は慎重に検討します。
さらに、購入するにあたり営業マンと対面してから決める際にはどんな人が担当になるかが決め手になることが多いため、気持ちが伝わる「手書き」が効果を発揮します。
■理由2/お客様の多くがシニアや富裕層であること
一般に、若い頃に文通経験がある世代の人は手書き文字になつかしみを覚えます。
若い世代と比較すると総じて手書きに対して好意的な人が多く、「わざわざ手間をかけてくれてありがとう」「丁寧な人」と感じよく受け取ってもらえます。
さらに、熱心に手書きしている若い人を応援したい、可愛がろうと目をかけてくれる人が多いと感じています。
■理由3/地方都市、過疎地など人づきあいが濃い地域であること
たとえば、毎朝の新聞や郵便局員の来訪を心待ちにしているような家庭の場合、たった1枚のハガキを何度も読み返したり、目に付くところに貼ったり、それに対して温かい気持ちを抱いてくれることが多いようです。
都市部であっても、さみしさを感じる人は大勢います。日常の何気ない場面でふと目にする手書きの1枚にホッといやされる瞬間はいくつもあります。
大切なのは肩ひじ張って書かないこと。
等身大の言葉で素直な気持ち、感謝の言葉をしたためましょう。