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社長業

Vol.38 「事業の完成型」長々期のグランドデザインを描く

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

先週の金曜日、ある業界最大手の本社兼ショールームへ伺った。
 
目的は来年春の全国代理店大会での研修の打合せであったが、今回は、この会社の現会長のすごさを改めて思い知った事をお伝えしたい。
 
名前を聞けば、すぐ判る程の有名会長であるが、ほとんどマスコミ等には登場しないし、講演はほぼ引き受けられない。
しかし今から30年前に私共の全国経営者セミナーで1度だけ1時間30分ほど講演をしていただいたことがある。私自身まだ15歳の頃で、当然、直接は聞いていないが当時の記録は残っている。今回改めて、聴いてみた。
 
正直ビックリした。30年も前に話しておられた「事業の完成型」が今現在ほぼできあがっているのである。
父親の職人家内工業を引きつぎ、部品メーカーとしてスタートしたが「下請けでは絶対にダメだ」との信念から、自社の所属する業界の総合完成品メーカーを目指して、技術を加え、商品開発し、ブランドを築き、関連会社をつくり、ほぼ自社グループで全てが揃うまでの成長拡大を遂げている。みごとである。
 
現在80歳を越えるが、今なお、その事業欲は衰えない。
 
社長が一生涯を賭けて実現させる「自社の事業の完成図」を描いて、全社員に示しつづけているかどうか。事業を永く大きく成長させる原動力の一つではないだろうか。

 

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