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社長業

Vol.39 外部の目線を社内に取り込む

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)


先週「トヨタ流経営」を指導されている酒井稔先生とメーカーH社(仙台市)の本社工場と物流センターの診断に伺った。
 
最新鋭の全自動コンピュータ倉庫をはじめ、設備投資はキッチリ行われていたが、残念ながら在庫はジワジワ増えている。
 
そこで「トヨタ流経営」で自社改革できないか?との相談で、現場診断となった。
 
酒井先生が「削減の数値目標は当然大切であるが、まず、社内に《改善が当然!》という空気を作り上げること。なおかつ改善マンが社内に何人つくれるかが最重要だ。」と、繰り返し繰り返し説いておられたのが印象的だ。
 
工場内に「5S」のカンバンは何箇所も掛けてあったが、残念ながら番地管理もできていなかった。「業務はキチンとまわっているのに・・・」と担当長は不満顔であったが、やはり、内部からの改善、改革、仕組み替えは正直難しい。
 
毎日毎日、工場を見ていると、少しぐらいのムダや汚れは風景となり、いつしか現状肯定となってしまう。少々の危機意識では、仲間を“改善・改革”という、軋轢の多い面倒な仕事には、巻き込めない。
 
外部の目線や血・遺伝子を強制的に注入しなければ、内部から社内を揺さぶることはできないし、外部の知恵やノウハウを社内に残すために「先生の思想や技術をキッチリ身体で覚えた人材」を育てることこそ“常に会社が元気な素”となる。
 
コンサルタントの手を離れてから、真価が問われる。

 

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