先日、米国フロリダのオーランドという場所で、ゴルフ業界で年に一度の大きなコンベンションが開催されました。
このイベントには世界中からたくさんの関係者が集まり、新商品や業界の未来に役立つものが発表される場となります。
毎年、多くの新しい商品が発表されます。ことテクノロジーに関しては、正直ここまで必要なのか?というほどの細かいデータが集積できるたくさんの商品が発表されていました。多くのテクノロジー関連ものは打つ距離、使った番手、飛んだ距離などを携帯電話と連動させて記録していくシステムのものでした。
そんな中、私が注目したのが本来のゴルフに直接関係のない商品でした。
関係がないというのはゴルフというものを単にスコアや技術だけで楽しむのでなく、全く新しいコンセプト要素を取り入れた商品です。
一つ目が、このサーフボードのような形をしたカート。これに自分のゴルフクラブを積んでプレーをするというものなのですが、最初見たときには、ゴルファーの転倒、事故などの安全性を考えたらとても使えるものではない?と思いました。しかし実際に乗ってみると意外に安定していることが分かります。
また、スピード調整や方向転換なども見た目以上に簡単でスピードも思ったほどでないので、少し慣れればゴルファーが使っていくことも十分に可能に思えました。ゴルフ以外の楽しみがゴルフ場に増えれば新しいお客を十分に獲得できる可能性があります。
そして二つ目がこの長い棒のようなもの。
使い方はいたって簡単でラクロスのように棒の先端にあるカゴの中にボールを入れてただ投げるだけ。
そうです、ゴルフボールを手で? 投げる要領です。
ゴルフを真剣にやっている人からすると”ふざけるな!”と感じるかもしれませんが、今までの概念を外して考えられた商品であることは間違いありません。これも飛ぶと150ヤードぐらいは飛ぶのです。 ゴルフがなかなか上達できずに悩んでいる人を対象に開発されたそうです。
これらの2つの商品は、今、ものすごいスピードで減少しているゴルファーに対してストップをかけるべく開発されたものです。
ゴルフを辞める人達の圧倒的な理由は何といっても「難しい」です。
だったらこの様な本来のゴルフ以外の場所で面白さを取り入れて問題を解決していく発想。私は個人的にはとても素晴らしいと思いました。
また、この様な積極的な開発から当然これらの会社はゴルフ場での使用のみならずカートに関してはモールなどでの利用、このゴルフ棒はリゾート地などで遊びとしての使用が企画されているそうです。
このように元々業界のためにスタートした積極的な発送から他の場所で有効活用される話はよくあります。
積極的に新しいものへ変革していく発送から生まれる副産物、 意外と副産物でのニーズの方が大きくなるかもしれません!!