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社員教育・営業

第25話 目標は楽観的に 計画は悲観的に

東川鷹年の「中小企業の人育て」

ある日の夕方、先代社長から、 「おまえ、人事のトップであり、教育の責任者やろ!うちの社員の何人かは仕事をしているフリをしとる奴がおるで!なんとかせい!」
 
と、いきなり指摘をされ、「いや、決してそんなことはありません。みな一生懸命働いています!」と、言い返したかったが、先代社長がそう言うからには必ず事実があるはずだと思い、周囲を見渡してみた。
 
見る限りサボっているように見える社員は一人いなかったので、先代社長に、「サボっている人は1人もいませんよ!」と答えた。
 
そうすると、「確かにサボってる社員はおらん。しかし、ほら、あそこの机に座っているモン見てみぃ。さっきからずっとうつむいて、考えてるフリをしているやろ!」
 
確かに、彼は白紙のランクUPノートを机の上に置き、考え込んでいた。その時に、先代社長が以前言っていた下記の言葉を思い出した。
 
「目標設定は楽観的に 計画は悲観的に 行動は楽観的に!」
 
私はとっさに「申し訳ございません。すぐに指導いたします。」と先代社長に答えた。すると、「そうや、“ヘタな考え、休むに似たり”やで!彼にも教えたり!」と、私の肩をポンと叩いてその場を去って行った。
 
早速、彼に何を考えているのかを確かめてみると案の定、「月間目標について考えています。数値目標を掲げるのは簡単なのですが、その目標を達成する根拠が無いので、目標として書けなくて・・・」という返事が返って来た・・・。
 
このように、達成する根拠が現時点で見えないから、高い目標を掲げられないという、“ヘタな考え”をしている社員が今なお多くの企業に存在する事実がある。
 
『目標』という“今とは違うより良い結果”を設定するにあたっては、今の現状に、その根拠があるはずがない。(もちろん見込み客など目標達成の兆しの一部は見えている場合があるが)
 
目標設定時においては、“上位目的を果たすため”(自分を成長させるため、組織の目標を必達するため など)から考えて、「ここまでやるべきだと楽観的に決めるだけの事である。
 
PDSなどで表されるマネジメントサイクルの真の実践として、まとめると、
 
1.目標という“ねらい”を楽観的に定める。
2.“ありのままの現状”を正確につかみ、何が足りないのか
   と“不足”条件を把握する。
3.その不足条件を“充足”する『最適な行動』を考える。
4.今までとは違う最適な行動を取ることによって今までとは
  違う結果が出る。
5.その結果を検証、次なる手立てを導き、計画改善を行う。
 
 となる。
 
“セルフ”マネジメントサイクルを回すこととなるツールとして、自創経営には、ランクUPノートがある。
 
これを活用する事によって、今とは違うより良い結果を考え、今までとは違う行動を考えて実践する社員を育てる事が強い会社を創る要である。

 

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