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税務・会計

第21回 全社員が利益に向って走り出す経営会議

新・会計経営と実学

「うちの会社では、リーダーの意見を吸い上げながら、部門別の採算表をようやく作ることができました。
  次は、これをもとに、リーダーを集めて会議をする段階になったのですが、
  どのように会議を進めていけばよいのかわかりません」
というご相談を受けました。

こうした相談を受けた場合には、まず会社を強くする3つのキーワードについて話します。


3つのキーワードとは、以前も話しましたが、
① キャッシュフロー経営、  ② 部門別の採算経営、  ③ 経営会議です。

①と②も会社経営にとって大切ですが、③ができていなければ、①も②も台無しになってしまいます。
また、③の経営会議は、ただ単に自分の部門の経営成績を報告するだけではなく、
社員が成長して燃えるような会議でなければなりません。


下の図を見て下さい。これは毎月行われる経営会議の式次第ですが、各部門の責任者が
1カ月の経営成績をメンバー全員の前で語っていきます。

語る内容は「前月は××でした」という実績と、「今月は××という行動をし、××の数字をつくります」
という予定ですが、実績を2分で予定を5分で語ります。

つまり、過去の話を2分、未来の話が5分なのです。
各部門の責任者が、いわば中小企業の経営者のように、自分の会社の成績を語るわけですから、
経営会議というよりも業績報告会と言った方がよいかもしれません。

この業績報告会に用いる資料には、すべての部門ごとの売上や利益の数字が出ています。
この資料に基づいて、全員が
「どうして売上を上げるのか、どうして経費を下げるのか、どうして時間を短縮するのか」
つまり、「どうして利益を出していくのか」について、真剣に語るのです。


下の図の式次第では、管理部門を除いて、各部門の発表時間が10分取ってありますが、
実績を2分、予定を5分で報告した後、他の責任者からの質問や意見が飛び交います。

実際の会議では、1人の持ち時間が10分では足らず、どんどん時間が押してしまい、
終了時間が当初の予定より、1時間も延びてしまうこともしばしばあります。
それだけ他の部門の責任者も真剣に意見を述べ合い、分からない点については徹底的に質問し合うのです。


このような会議を始めて半年もしますと、責任者が成長して、素晴らしい意見を言うようになります。
実績の分析もしっかりやるようになり、予定の精度も高くなってきます。
何より素晴らしいことには、将来の夢を語るようになる、つまり、会社の経営者として、経営を語るようになるのです。
不思議なことに、営業や製造の現場で汗を流している人ほど、利益という"数字"に執着するようになります。


皆さんの会社でも、ただ単に部門別の採算を見るだけではなく、このように社員が燃え、利益に向って走り出す
経営会議を行っていただきたいと思います。

そうすれば、必ず社員が成長し、その結果、会社がどんどん強くなっていくことでしょう。

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