menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

税務・会計

第5回 部門採算経営を行なう前に、まずやっておかねばならないこと

新・会計経営と実学

前回、家計簿のように経営していけば、必ず採算が合ってうまく経営が出来るという話をさせていただきました。 しかし、実際の経営では、家計簿のような採算が合っても、うまく経営できないケースも多いようです。

 例えば、社員の勤務先の会社の資金繰りが悪化し、給料の遅配が生じたとします。すると、家計簿では2万円の黒字(給料手取り30万円、家事費28万円)であっても、給料30万円が入ってこないわけですから、28万円のお金が不足することになります。お金が足りなければ、どんなに収支が合っていても家計はやっていけません。

 同様に、会社経営におきましても、採算とお金を合わせていく必要があります。どんなに採算だけ合っていても、お金が足りなければ倒産してしまいます。

 そうならないためには、まず月次決算書を早く正確に作ることです。そして、キャッシュフロー経営を実践していくことが大切です。その上で、部門採算経営を行っていけば、必ず成果が出てくるものです。

 しかし、京セラの稲盛名誉会長がアメーバ経営によって、日本航空を再建に導かれた今話題の話を聞かれて、すぐに部門採算制度の導入を考えられる経営者の方がたくさんおられます。

 先日、そんな経営者の相談を受けて、びっくりすることがありました。話を聞きますと、毎月の月次決算が2ヵ月後にしか完成しないばかりでなく、出てきた利益も正確なものではありませんでした。また、部門採算制度を社長が導入しようとしても、経理が〝これ以上仕事が増えたらやってられない〟と反対しているとのことでした。さらに、売上が伸びれば伸びるほど、資金繰りが苦しくなっていくような財務体質にもなっていました。

  こんな会社に、部門採算制度を導入して売り上げを伸ばしていけば、よけいに資金繰りが苦しくなっていくのは目に見えています。

 部門採算制度を導入する前に、今一度、財務の基礎をしっかり固めていただくことが必要ではなかろうかと思います。しっかりした経理と財務の土台が出てきてこそ、部門採算制度がうまく機能して、どんどん会社が成長していくのではないでしょうか。

第4回 社員も我が家へ帰れば立派な経営者前のページ

第6回 経営者感覚がわからない社員には、夜泣きうどんの屋台を引かせてみる次のページ

関連記事

  1. 第4回 社員も我が家へ帰れば立派な経営者

  2. 第29回 赤字の数字の意味を徹底的に理解させる

  3. 第32回 第5回経営会議の進め方

最新の経営コラム

  1. 第23回「他者志向と自己犠牲」

  2. 第137回  広角レンズ替わり?スマホカメラ裏技

  3. 第132回『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』(著:ジュゼッペ・トルナトーレ)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    失敗に原因あり(7) 狂気の誤判には粘り強い説得が不可欠
  2. 相続

    第11回 高額退職金をもらっても株価が下がらない場合は、どうすればいいのか!~そ...
  3. 人間学・古典

    第69講 「帝王学その19」 隋の煬帝は、あに甲仗足らざるがために、もって滅亡に...
  4. 新技術・商品

    第8話 「花色鉛筆」に学ぶ、”埋もれた技術”の活かし方
  5. 人間学・古典

    第102講 「論語その2」 益者三友、損者三友
keyboard_arrow_up