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人事・労務

第20講 中間管理職の評価軸変えてみませんか?―Googleに学ぶマネージャーの定義―

顧客・社員・社会から支持される「ウェルビーイング経営入門」

4.【事例】Googleに学ぶマネジメント力の測定と実践

 その点を具体化しているのがGoogleです。

 同社では長年の研究データに基づき「優れたマネージャー」の共通行動を特定し、その評価軸を「人を育て、活力を生むコーチ」としての役割に転換しています。

 

4.1. Googleのマネジメント評価

 Googleが「優れたマネージャー」を特定するために活用している、部下からのアンケートに基づく指標には、人材育成とエンゲージメントに関する項目が明確に含まれています。

 特に有名なのは、以下の「優れた上司の10の行動」(元8つの行動)を基に、マネージャーの行動と能力を測る仕組みです。

・コーチング: 部下を指導し、スキルを伸ばす具体的なサポートを行う。

・権限委譲とマイクロマネジメント回避: チームを信頼し、過干渉せず自律性を重んじる。

ウェルビーイングの確保: チームメンバーの心身の健康と仕事と私生活のバランスを気にかける。

キャリア開発の支援: 部下と共にキャリアパスを描き、機会を提供する。

ビジョンの共有: チームの目標と会社の戦略を結びつけて伝える。

技術的知見の活用: 必要な時にチームに適切な助言とサポートを提供する。

明確な期待値の設定: チームの役割、責任、成果の定義を明確にする。

チーム全体との連携: 部門を超えた連携を円滑にし、チームを代表する。

 Googleは、これらの行動を可視化し、評価軸に据えることで、マネージャーに「どう行動すればチームの活力を最大化できるか」を常に考えさせており、それこそがマネージャーの役割である、ここに徹せよ、と述べているのです。

 

まとめ:活力を生む持続可能な成長モデルへ

 ウェルビーイング経営は、単なるお題目や理想論ではなく、働く人の活力を最大化して持続的に事業成長をするための人事・経営戦略です。

 その実現のためには、現場の最前線に立つマネージャーが、自らの役割を「成果を出すプレイヤー」から「人を育て、活力を生むコーチ」へとシフトすることが不可欠です。このシフトは、マネージャーの人事評価からアプローチするのが最も効果的で即効性のある戦略です。その戦略を大胆に実施できるのは、経営陣の皆様の決断力と実行力が不可欠です。

 ぜひ、貴社でも「人材育成実績」を評価の中心に据え、マネージャーとチームのウェルビーイングが両立する持続可能な成長モデルを構築してください。

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