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社長業

Vol.75 「将来起きる”環境変化”に、今、着手する」

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 A社の決算書を診ていて、改めて確認したことは、売掛金の増加と受取手形の減少のスピードが上がっているということである。
 
 大手を中心に「手形」を廃止しているのはいいが、受け取るA社にとってサイトが短くなるわけでもなく、結局、売掛が増えてしまう。
 「交渉力の問題だよ」といえばそれまでだが、多くの中小企業で同様のケ-スが多いのではないだろうか。
 先手を打ち、受手をなくし、回収サイトを短くする努力を1日でも早く始めた社長と経理部長は、やはり優秀なのである。
 
 まったく別の話だが、先日、Hさんという業界の名物社長にお会いした。
 H社長のヨーロッパ出張中の社内向けメッセージのペーパーを頂いたが、内容を読んで本当に驚いた。
 
 「消費税が25%になっても、今の商品値段で会社が大丈夫なように体勢を見直してくれ」と。
 
 確かに北欧に旅行すると、消費税20%以上は当り前だし、日本の財政赤字を考えれば、当然、近い将来税率アップは避けられない。誰でも、知ってはいるが、自社の経営に手を伝いるかといえた、なかなか着手している社長は少ない。しかし、この差は、将来、大きな業績格差となって戻ってくる。
 
 手形にしても、消費税にしても、将来の傾向はわかっているが、一朝一夕に対応できるものではない。危機意識をもって1日も早い対応が一番の解決策となる。

 

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