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社長業

Vol.72 会社の中味を3年前に比べ、どう変えましたか?

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

  「経営とは変化対応業である」と昔から言われているが、なかなか変化に適応し続けることは難しい。
 
 実際に急激な環境変化が、社内外のあちらこちらで続いているが、毎日毎日の小さな変化の積み重ねであるために、担当部門長も明確にはつかめていない場合が多い。昨年対比で見比べては、つい見過ごしてしまう。
 一度冷静に数値で確かめることをお薦めする。
 
  ・商品の品番毎の売上、粗利、数量・得意先別の売上
  ・販売チャネル別の売上構成比
  ・販売方法別比率
  ・経費の支出明細
  ・店舗別、業態別売上・地域別・・・。
 
 他にも業種業態によって様々な項目が考えられるが、カンに頼ることなく、3年前、5年前と比較してみて欲しい。
 現実に我々の事務所でも、3年前はほとんど売上ゼロに近い販売口座が、今期はダントツ1位となっている部門もある。IT投資や流通チャネルの変化、小さな経費では「アスクルへの発注額」など、数年前と比較すると金額増や急減がある。
 
 現場に近いところでは、今日の動きはつかんでいても、3年前、5年前からの変化が判らないし、逆に社長やトップに近いところでは、過去はキッチリわかっていても今日のことが見えづらい。
 このギャップが、戦略ミスやコミュニケーションの断絶を招きかねない。
 
 社長自らがこの変化を意識して、人材や組織・戦略を変えていれば、業績は上がっている。不振の場合は変化へのズレをもう一度見直して欲しい。数年単位で改めて見てみると、社内外は驚くほど変化している。近未来から「今日を変える経営」ができれば最高である。

 

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