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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.36 公利公欲が繁盛の原動力
先週、先々週と大阪へ行く機会を得た。偶然にも、全く商売の異なるFC本部の社長の話しを、ジックリ伺うことができた。
共通項は2社とも、お客様・同業から請われてフランチャイズを始めたが、現在でも直営店・加盟店とも順調に業績を伸ばしている。決して無理をしていない。更に2人の社長個人の共通点だが、「憤り」「怒り」「コンチクショー」のエネルギーが商売の原点であることだ。
N社長は、自分達が必死の思いでコストダウンして作った商品が結局は、スーパーや量販の特売の目玉にされ、更にリベートを求められ努力してもバイヤーからもお客様からも感謝もされてない。「コンチクショー」今に見ていろ!
一方、M社長は、メーカーは世界的な超大企業。ユーザー接点の最前線でまさに日夜、汗まみれ油まみれになりながら、安全と品質を守っていても、いつまでも業界の底辺の扱い。
さらに行政のカベにはばまれ、ユーザーは高いコストと手間・・・。「コンチクショー」もっと簡単に、便利にならないのか!
共通の言葉は、「業界全体の地位をもっと上げたい」「もっと便利に、もっとサービス良くしたい」・・・と、自社の利益を超えた、公利公欲でグループを引っ張っていることだ。
その分、加盟店にも要求は厳しい。儲かっていても決して慢心しないし、無理に加盟店を増やし規模を追うこともしない。
公利公欲は決して、成功者のキレイゴトではない。