あなたの会社の管理職は「部下・後輩に複案思考で意見を語らせる」ことが出来ていますか?
業績・成果を上げ続ける“強い会社”を創るためには社員一人ひとりを『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』すなわち『自創の人(部門経営者)』に成長させ続ける必要があります。
『自創の人(部門経営者)』の定義として「自らが、計画を立て、チェックし、改善し、その目標の達成に責任を持つ」ことが出来る人でもあります。
社員一人ひとりが社長の想いを実現すべく高い目標に挑戦し、計画的に行動して“より良い結果を出す”ことが出来る人財へと成長するためには「複数の案を見出す」ことが出来るように成る必要があります。
流通網や通信網の発達に伴い市場、競合の動向変化も激しくその変化に対応して“より良い結果を出す”ための手段・方法・やり方は今までと同じばかりでは通用しません。
最近、様々な業種、職種、役職の方々と対話をしている中で気になるのが何らかの課題を投げかけると
「わかりません。」
と言い、考えることを放棄しているように見受けられる管理職やその部下がいることに驚きを覚えています。
前回のコラムで書いた「~して、ここまでの結果を出す」と、「原“因”行動」と「業績結“果”」を“因果思考”として明らかにすることが出来るように成る訓練として
「新規顧客を月に○件開拓するには?」
「あるお薦め商品を○○個販売するには?」
「既存商品の改良として賞味期限を○日延ばすには?」
「クレームを月に○件減らすには?」
と、出すべき結果(課題)を管理職が提示したとして部下は、少し考えてみるものの
「わかりません。」
と言うのです。
部下の立場からすると上司が求める「一つの答え」を言おうとして、自信がなく萎縮してしまうからかもしれません。
その場合
「自分なりの意見でいいから言ってごらん。」
と呼び水を与えることも必要になります。
その意見を
「それは違う!こうでしょ!」
と、頭ごなしに否定するシーンもよく見かけますがこれもまた、意見が出なくなり、考えなくなる人を育成してしまうことにつながります。
「そのような意見もあるんだね。」
と、いったん受け止めた上で
「他にあるとすればどうかな?」
と二つ目以降の複数の案を考えさせることが出来るように成ること。人の育成責任を果たすべき管理職には必須要件です。
私を育成して頂いた先生からの指導では
「何事においても必ず3つの案を持ってこい。」
が、慣例でした。
「1つ目は、今までやり方で考える。
2つ目は、一つ目の応用で考える。
3つ目は、今までのやり方を否定して考える。
この3つ目を考えることによって知恵が生まれるんや!」
との指導が、考えて行動する人を育成するポイントだったのです。
「ここまでの結果を出すためには
このように行動すれば良いかもしれないし
あのように行動しても良いかもしれないし
そのように行動してもさらに良い結果に
つながるかもしれません。」
と、複数の案を見出した上で部下自らが選択し、計画づくりに落とし込むことが出来るように育成することが重要です。
複案をあらかじめ考えておくことによって事を成す際に、多少の変化に動じることなくより良い結果が出なさそうな場合でもその場で複数の手が打てるようになりより良い結果を出すことが出来るように成るのです。
高い目標を達成することが出来る部下・後輩を育成する責任のある管理職は部下・後輩の計画を複案思考で考えているかをチェック・指導をすることが出来るように成る必要があります。
社員一人ひとりが、よりワクワク働きよりイキイキと過ごすことが出来る人財育成の仕組みである自創経営ではチャレンジシートと
ランクUPノートを活用して適宜、成長対話が行われ、部下・後輩が複案思考で計画的に仕事をし、目標達成が出来る人財を育成する仕組みになっています。
社長の想いを実現すべく、社員一人ひとりが複案思考で“より良い結果を出す”ための粘り強い行動をとることが出来るように育成する成長対話が管理職に出来るように成っていただく『管理職養成講座』は毎回盛況で、来年の2月から第16期春季コースが開講致します。
また、社員一人ひとりが自ら複案思考で考え目標達成のためにストーリー性のある計画を目に見える形にすることが出来る
『夢実現ランクアップキット』も大好評で増刷状態です。
人生も仕事も愉しく出来る人に成長するために複案思考で粘り強く行動し“より良い結果を出す”部下・後輩の育成が出来る管理職の育成に全力を尽くしてまいります。