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第40話 成長課題 管理職の部下育成術(40)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は「部下に学習機会を与え、着実な成長を促す」ことが出来ていますか?
 
業績・成果を上げ続ける“強い会社”を創るためには社員一人ひとりが『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』すなわち『自創の人(部門経営者)』に成長し続ける必要があります。
 
『自創の人(部門経営者)』とは「自主学習をし、成長し続ける人」でもあります。
 
どんな組織であれ、発展するためにはその組織に属する全員が、成長し続けることが不可欠です。
 
人の成長(変化)には下記のとおり5段階あります。
 
知らない
 ↓
(1)知っている
 ↓
(2)理解している(未だ出来ない状態)
 ↓
(3)だいたい出来る
 ↓
(4)より善く出来る
 ↓
(5)人に教“育”し“成”長させることが出来る
 
です。
 
部下の育成責任がある管理職は、最終的には(5)段階目の「人の育成が出来る人」へと部下を成長させることが本来の役割です。
 
そのためには、管理職自らが「人の育成が出来る人」である必要があります。
 
部下を(1)~(5)へと着実に成長を促すためには、まず(1)(2)では、教え、学ばせ、おおむね正しく理解させることが重要です。(ティーチング)
 
どんな仕事においても、
 
何のためにやるのか:「仕事の目的」
何を、いつまでに、どこまでやればよいのか:「仕事の意味」
どのようにしてやるのか:「仕事のやり方」
 
と、「目的」と「意味」と「やり方」をおおむね正しく理解させなければ部下は一時的にやってみたとしても最初からうまく出来るようには成らない場合が多く自信を無くし、諦め、ひいては退職につながるかもしれません。
 
仕事の「目的」、「意味」、「やり方」を学ぶ機会をどれだけ多く創り、与え、着実に理解させるかが管理職の腕の見せ所です。
 
具体的には、社内研修や勉強会だけではなく、現場で管理職自らがその仕事をやって見せる、周りのメンバーの仕事ぶりを観察させ、質問させる。
 
など、部下により深く仕事を理解させるために管理職は、“学ぶ機会”を考え、創り、与えることが出来るように成る必要があります。
 
そして(3)では、育み、習わせ、ある程度出来るようにしてあげることが重要です。(トレーニング)
 
誰でも、最初はやったことがないもしくは、やったことはあるがうまく出来ないのは当たり前です。
 
(1)(2)でおおむね正しく理解した部下に対してロープレや、実施訓練など、実際にやらせてみるという場を創り、与え、出来るようにしてあげる必要があります。
 
「最初は出来なくてもいいから、やってごらん。」
 
と、一歩前に出る勇気を与え、励まし、称えフォローやサポートやカバーをしてあげる。
 
部下にある程度仕事が出来るように成ってもらうまで管理職は“習う場”を考え、創り、与えることが出来るように成る必要があります。
 
(3)のある程度仕事が出来るように部下が成長すれば、自分に自信が持てるようになり、仕事の意欲がさらに沸き、
 
自ら教わろうと、自ら学び、自ら理解を深め、
自ら育とうと、自ら習い、自らより善く出来るように成る。
 
これらの自主学習が始まり、(4)のより善く出来るように成ろうと真の主体性が発揮されてくるのです。
 
そして、最終段階として部下を信頼し後輩の育成を託し、見守ることによって(5)の「人の育成が出来る人」に育成していくことが管理職の本来の育成責任を果たすことになるのです。
 
自創経営における人財育成のための目標管理の仕組みではチャレンジシートとランクUPノートを活用し社員一人ひとりの成長を着実に促す仕組みとして部下と成長対話を行い、育成計画を立てる仕組みになっています。
 
≪育成とは変化すること(させること)≫
 
教え方、学ばせ方、育み方、習わせ方を自在に変化することが出来るように成ることによって部下を着実に変化させることが出来るようになる『管理職養成講座』を開催致します。
 
私自身も自在に変化し、部下を着実に成長させることが出来る管理職の育成に全力を注いでまいります。
 

 

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