menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家の
”声”と”文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ
  • 小
  • 中
  • 大

税務・会計

第148回 税務調査で疑われる仕入れに関する落とし穴

賢い社長の「経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」

税務署が見ている仕入れ取引の変化

税務調査において、売上の次に必ず調べられるのが仕入れです。

仕入れは売上原価そのものであり、利益に直接大きく影響するため、時間をかけて重点的に確認される科目だからです。

 

「仕入先からの請求書を保管していれば、問題になることはないだろう」

そう考えている社長や経理担当者がほとんどです。

しかし、税務調査では請求書があるというだけで仕入れが認められるわけではありません。

 

税務署は、取引の実態までさかのぼって確認します。

特に仕入額が増加傾向にある会社や、売上原価率が変動している会社では、仕入れが重要な調査対象になります。

 

そこで今回は、税務調査における仕入れ取引の注意点について、解説します。

前回の税務調査では、仕入れに関して何を調べられましたか?

 

仕入れの経理処理で否認される典型的なケース

税務署は、仕入れに関して、次のような視点で取引の実態を疑ってきます。

「仕入計上の時期が間違っていないか」

「商品や材料の購入金額や数量は売上に対して不相当でないか」

 

税務調査で指摘が多いのが、仕入れの前倒し計上です。

例えば、4月に納品された商品を、3月決算の仕入れとして処理しているケースです。

発注書や請求書の日付が3月でも、実際の納品・検収が翌期であれば、3月決算分の仕入れとしては認められません。

 

また、見落としやすいのが、在庫との関係です。

仕入れは仕入金額がそのまま費用になるわけではなく、実際に売れた分だけが売上原価として損金(税務上の費用)になります。

実際に仕入れていても、売れ残った分は在庫(資産)として翌期以降の費用になるからです。

 

例えば、小売業では、決算期末に大量に商品を仕入れて、在庫を実際より少なく計上することにより利益を圧縮する経理処理が税務調査で否認される典型例です。

悪質な在庫隠しは、重加算税の対象となることもあるので注意してください。

 

税務調査では、仕入と棚卸資産(在庫)は、必ずセットで確認されることを知っておきましょう。

 

売れ残った商品や材料を正しく在庫で計上していますか?

次のページ

1

2 3 4

第147回 税務調査で必ず狙われる売上計上の期ズレ前のページ

第149回 業種別に見る在庫・仕掛品・貯蔵品の計上漏れ次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 月次決算は5日間で出せる!スターターキット

    本

    月次決算は5日間で出せる!スターターキット

関連記事

  1. 第41回 【経理部門・若手社員の離職率を下げる】3つのポイント

  2. 第38回 システム導入で〈経理がやってはいけない3つのこと〉

  3. 第49回「値上げ」を検証する3つのポイント

最新の経営コラム

  1. 相談17:3億円の退職金をもらおうとしたら、税理士が猛烈に反対しています!どうすればいいでしょうか!

  2. 講師インタビュー【『社員定着×育成』の仕組み】瀬戸山孝之(せとやま たかゆき)氏

  3. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2026年10月)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 健康

    第84回 平山温泉(熊本県) スベスベヌルヌル「美肌の湯」
  2. 教養

    第131回『教養としての「ラテン語の授業」』(著:ハン・ドンイル)
  3. 人間学・古典

    第44回 「貴族の遊び『香』の世界」
  4. コミュニケーション

    第38回 よい言葉をたくさん生み出し 平常心を保つ
  5. 健康

    第64号「ゴールセティングの期限切れ」
keyboard_arrow_up