1年間の労務費(人件費)総額と経常利益額が同じであるという事がマッハ1です。
それ以上に労務費の2倍稼ぐということは、マッハ2です。マッハ2になれば税引き後純利益イコール労務費と言うことになります。
労働生産性が非常に高く、収益力の優れた会社であると言えます。
この様な生産性の高い会社は、当然 無借金体質の良い会社であることは間違いなく、私もそのような会社づくりを46年間 お手伝いしてきたのです。
そのような会社が中小企業、中堅企業に存在するのかと疑問を持たれるのは、当然ですが、あるのです。
昔から生産性が良かったではありません。そのような会社になるように努力をしたのです。
私は、それらの会社づくりに協力して「いかにして生産性の良い会社が出来るのか?」 その答えは
1、労働集約産業の企業体質では実現がはなはだ難しい
2、付加価値づくりが企業生命であると商品力を懸命に磨く会社
3、機械化、省力化により精巧なる製品を追求する製造メーカー
4、高級化商品路線をとっている会社(宝飾、アパレル、菓子)
5、制度、システムが稼いでくれる無人化会社(情報会員制度、前受金システム)
6、市場規模が小さく(ニッチ市場),競争会社も存在せず独占的会社
なのです。人の募集に頭を悩ましている会社、人の定着が悪くって困っている会社、思い切って人を使わない、人間力に頼らない方法を考えて見ては如何でしょうか?
「売上をむやみに追うな!」と申し上げても 売上が年々 低下傾向に入った会社では、「売上が落ちても別にかまわない」と泰然自若としておられるはずはありません。
30年企業寿命が確かに存在し、この50年~30年間、事業の成長、収益性において我が世の春を謳歌した会社の売り上げ低迷で、目をおおうばかりの会社があります。
家電メーカーも繊維アパレル、住宅メーカーもそれにつながる問屋、小売業も売上の低下にみまわれております。
その理由に人口減少の影響が間違いなく現れ、消費もそうであるが、働く人の減少も大いなる影響を受けています。
店頭に来る顧客も減り、しからば営業時間の延長や配達を!と 言ってもそれも働く人の減少で不可能であり、地方都市においても今や 絶望的であります。
数十年同じ販売や営業スタイルに頼ってきた売上確保策は、今や そのスタイルを変えない限り、企業存続はあり得ない時代に入ってきました。
インバウンド売上に頼れない会社は、まさか人口増加、生活レベル向上を目指す海外に出ていきなさい! と言われても規模、人材面で無理もあります。
システムを使いAIを駆使せよ!と 申し上げても中小企業においてはそう容易な事ではない。
しかし、変えなければならないのです。人口の多数30%を占める老人たちに、今後の展望を切り開く知恵はあるのだろうか?
仕事のやり方もアナログからデジタルに、AIやロボットの活用をしなさいと申し上げても、なかなか中小零細企業では進みません。
「我が業界全体は、おっしゃるように遅れています!」と胸をはっておっしゃる経営者がいます。
「業界が遅れているから」自社も遅れても仕方がないとおっしゃっているのでしょうか? 頭一つも2つも抜きん出て、自社が進めばいいものを、なぜ業界の横並びで安心してしまうのでしょうか?
これからの時代に生き抜かなくてはならない若い経営者諸君は、販売も営業スタイルも革新していかなくてはならない使命があるのです。
例えば 全セールスをなくしてもやっていける方法はないだろうか?
「破壊」を考えて前に一歩踏み出してください。