天高く馬肥える秋。
真っ青な空に目が留まります。
少し気が早い話ではありますが、手紙業界にいるわたしは年賀状の話題を見聞きする頃になりました。
年賀状というと、近年、儀礼的(形式的)に送るものが大幅に減少しつつある中、1枚の重みを大切にしようとする傾向が見られます。枚数を減らしても、相手を思ってはがき(年賀状デザイン)を選び、手書きで丁寧に個別のメッセージを添えて送り合う流れに変わってきているのです。
これはとてもおもしろい現象だと思います。
ネットやSNSによって一度にものすごい数の人に向けて情報発信ができるようになった一方で、1対1の心の通ったやりとりが、今あらためて求められていると感じます。
ハガキは63円、封書は84円に
そこで今回は、知っているつもりで実はよく知らない、ビジネスハガキの宛名の書き方をおさらいしましょう。
■住所と宛名の書き方の基本ポイント
1.縦書き、横書き、いずれでもかまいませんが、裏面(本文)の書き方と向きを合わせるとスマートです
2.住所の都道府県名は省略して可
3.住所の番地は漢数字、実用数字、いずれでも可。「の」「ノ」「-」いずれも可。郵便配達員にとって読みやすく書くのがマナーです
4.相手の会社名と氏名は住所よりも大きな文字で
5.株式会社や有限会社は(株)(有)と略してかまいません
6.部署名や役職がいくつもあるときはどれか1つに省略してかまいません。その際、名刺の一番はじめに書かれている部署名(及び役職名)を書くのが一般的ですが、明確な決まりはありません
7.切手は62円+1円切手のように複数枚を組み合わせてもかまいません
10月1日、消費税の増税とともに郵便料金が改定され、ハガキは63円、封書は84円になりました。
一般に、オフィスで最もよく使われる長3封筒であれば、A4用紙を4枚以上入れて送るときには10円増しの94円となります(25g~50g以内の場合)。
値上げとはいえ、日本全国どこへでもたった63円、84円で「気持ちが伝わる」手書きの1枚を届けてもらえるのです。ぜひ利用してみてください。