2025年、最初に紹介したいのが、
『一日一回~たったこれだけで世界が変わる~』(著:中谷彰宏)
1,100冊以上の本を出している作家、中谷彰宏氏の最新刊。
30年以上に渡って、これだけの数の本を出し続けている作家は、
他に思い出せないほど。
なぜ、そんな常人離れしたことが可能なのか?
なぜ、途絶えることなく、書き続けられるのか?
そんな中谷氏の発想や思考の源が、本書に詰まっています。
述べ169項目!
内容的には、タイトルにある通り、
“一日一回”何かをする、ということを軸にした構成。
たとえば、
“一日一回、テーマを持とう。”
今日のスケジュールや目標を確認したり、考えたりするのは
社会人の基本のようなものですが、
今日のテーマを立てている人は、どれだけいるでしょうか?
本や映画の名作にも、必ずテーマがあります。
テーマがあるからこそ、人の心を打ち、動かしている、といっても
過言ではありません。
一日一回スケジュールだけではなく、テーマを考え、行動してみる。
それだけで一日の充実度や過ごし方が変わるはず。
さらには、今週のテーマ、今月のテーマ、今年のテーマ、といった具合に
考えていく。
仕事だけでなく、人生のテーマを考えてみるのも、また一興。
やるべきこと、やらねばならぬことを超えた、意外な発見があるかもしれません。
169の項目の中には、意外性に富んだものも多々ありますが、
目新しさのない、いわば当たり前のようなことも書かれています。
しかし、その中にこそ、中谷氏の真髄があるのでは、と思えてくるのです。
たとえば、
“一日一回、「当たり前なこと」をきちんとしよう。”
という項目がありますが、当たり前をきちんとすることの積み重ねが
継続ですよね。
それが実績となり、信頼・信用となる。
中谷氏の場合は、その積み重ねが1,100冊以上の著作であります。
本書には、その源というべき、秘訣なようなものが、
ぎっしり詰まっています。
シンプルで簡潔な文中に込められた言葉や心に、
この上なき深さ、重みを感じます。
名人芸ですね、これは!
1項目、1ページで構成されているので、どのページから読んでもOK!
多忙を極める経営者、リーダーも気軽に読めますし、
本書を一日一回めくることで、ビジネスが変わるかもしれません!
新年を一層有意義なものにするためにも、ぜひ読んでみてください。
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は、
『LAID BLACK』(演奏:マーカス・ミラー)です。
音楽界のカリスマ、マーカス・ミラーが2018年にリリースした傑作。。
ベーシストとして有名ですが、サックス奏者、作曲家、プロデューサーとしても活躍。
マーカス・ミラーは中谷氏と同じ1959年生まれであり、多彩なところにも共通点を感じます。本書と合わせてお楽しみいただければ幸いです。
では、また次回。