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教養

第81回『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか? 』(著:岡崎大輔)

眼と耳で楽しむ読書術

読書の秋、芸術の秋。
 
その両方を楽しめる良書がないかな、と思っていたところ、
幸運にも出会ってしまいました。
 
それが今回紹介する
『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか? 』(著:岡崎大輔)


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下近年、"教養としての美術鑑賞"をテーマとした書籍が増えてきています。
ぼく自身も、経営者やビジネスマン、OLの皆さんらに
美術鑑賞を指南している立場として嬉しく思う一方、
その内容に疑問を覚えることもあります。
 
それが一体何かというと、
「どのように美術鑑賞を楽しんだらよいのか、具体的に書かれていない」
ということです。
 
美術館に通い慣れている人にとっては、教えてもらう必要もないのでしょうが、
これから美術鑑賞を始めてみようという入門者は、正直、どうしてよいのか、
わからないのが実情です。
 
とりあえず美術館に行ってみたものの、何が何だかさっぱりわからず、
有名な画家の絵を見た、という記録だけが残った、
という顛末に終わることも、全く珍しくありません。
 
これでは、興味が持てないまま、美術と疎遠になってしまっても
何ら不思議なく、実にもったいない話です。
 
 
本書は、アートを用いた企業研修も手掛ける
京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターの岡崎大輔氏による著書。
同センターでは、MoMAこと、ニューヨーク近代美術館が始めたVTS(Visual Thinking Strategy )
に基づく「対話型鑑賞法」を指導しているとのこと。
 
ごく簡単に言うなら、タイトルや画家などの詳しい情報を知らない状態で作品を鑑賞し、
思ったこと、感じたことを自由に話し合うという方法です。
結果、鑑賞者(学習者)の「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」
といったビジネスに不可欠の能力が育成されると評判を呼び、
メディアでも度々取り上げられています。
 
本書では、「アート作品を鑑賞するときの8つの視点」を軸に、
人生や仕事に役立つ鑑賞法を、順を追って具体的に解説。
美術書ではなく、ビジネス書として書かれていますので、
美術への予備知識が全くなくとも、一切問題なし。
読みやすく、わかりやすく、かつ実用的。
 
美術館通いに、どこか敷居の高さや所在なさを感じているエリートの皆さんも、
本書によって、すぐさま実りある時間を過ごすことができるようになるはず!
 
また、このニューヨーク近代美術館仕込みのVTSの手法を、
自社会議の活性化やマネジメント等に役立てるのも、1つの手です。
 
アートを通じてビジネス力を高めるという、今までにない手法。
この機会に、さっそく読み、ご活用ください。
 
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『カインド・オブ・ブルー』(演奏:マイルス・デイヴィス)

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累計セールス1,000万枚超という、ジャズの枠を越えた歴史的名盤。
それほど売れていて有名な作品であることは知っていても、
まだ聴いたことがない人もたくさんいます。
美術への興味を高めるこのタイミングに、
ぜひ"ジャズの帝王"の傑作を合わせてお楽しみください。
 
では、また次回。
 
 
 

 
 

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