息切れしない方法
(1)無理をしていることを断つ
(2)早く問題を処置する
(3)今 潰れるとしたら何が原因で潰れるのか
(4)強引に正常な状態に戻す
アベノミクス効果でまるで景気が良くなったように言われています。
デパートの高級品が、さも売れているように新聞は報じていますが、作為的な事も多く、真実かどうかわかりません。
株価が上がり、資産デフレで資産が含み損を持っていて、マイナスを塩漬けにしていた株価が上昇し、利益が出ているわけではありませんが、含み損が少なくなっているので、気分が少し良くなった感じになっているのでしょう。
私の関係先の輸出関係でも、儲かる企業は少なく、返って円安で海外材料が高騰して困っている方が多いです。
一年頑張って どうやら黒字にはしたものの、来年度には、もう少しよくなる兆しをしっかりと感じとることも出来ずに、今も努力を続け辛抱している。
まるで子供の潜水競技のようなもので、苦しくて、苦しくて仕方がないが、競争相手もそうであろうと励ましてきました。
東日本大震災関連は、景気はよくなっているようですが、アベノミクスの言葉に乗っかって、調子に乗って無理をするとたちまち息切れを起し、倒産する企業も発生するでしょう。
大切なことは、息切れをおこさないことです。調子に乗って、走り出して息切れをしない事です。
生きながらえる方法は、
1、企業が無理をしていることを発見することです。
借入金の多さ、売掛金の多さ、発行手形、受取手形の多さ、在庫の多さ、
人の多さ、人材の少なさ、平均年齢の高さ
2、無理や無駄を早く処置することです
いつかよくなる、春が来ると思わず、厳しい手段を選び、痛みの伴うこと
には早く手を下す事です。見栄などなくして処置すべきです
3、常に標準枠、わが社の枠を定める線引きを決め、その枠内に経費、資産を入れ込むことです。
私は、いつも整理ダンスの引き出しをイメージしつつ、経営資産の引き出しの大きさをイメージしています。
溢れるばかりにモノを入れ、締まらない引き出しの使い方をしている人は、整理整頓が出来ずに、無駄を放置して外面ばかり気にする人物です。
いい恰好をして経営をしない事です。
息切れをしない、息を整えて、息の長い経営を実践することです。
経営雑誌では、経営者の成功美談が語られますが、決して、羨望の目で見ない事です。
人生最終章まで、それが続く保証はありません。ぱっと見事に花が咲くより、息切れしないで長い経営を続けることです。
息切れをしないとは
(1)無理をしてつま先を出して立つことをやめ、かかとを地に着けることです。
(2)わかっている問題に手をつけ、早く処置をすることです。
(3)今、潰れるとしたら何が原因で潰れるのか、常に考える癖をつけることです。
(4)異常な状態で情を引きずり、無理して続けることなく、
正常な状態に強引に戻すことです。
長い人生には、生きていれば、良い出来事にも出会えます。
- ホーム
- 強い会社を築く ビジネス・クリニック
- 第85話 「息の長い 潰れない企業をめざせ!」