8月初め。
引き続き暑さの盛りではありますが、夕刻、赤く染まる西の空を目にすると、夏が過ぎ去りつつある感慨も覚えるようになりました。
今月は台風やゲリラ豪雨といった災害が起こらないことを願います。
さて、当協会は手紙の専門家集団です。企業研修は主に手紙営業によって依頼をうけています。
具体的には、パソコンで提案書と送付状を作り、手書きのひと言を添えて企業宛てに郵送し、興味を示してくれた企業に対して面談や電話等でアプローチしています。
手紙営業のメリットはたくさんあります。
◎手紙営業のメリット
・訪問や電話営業により、相手のペースを乱すことがほぼない。相手に嫌がられない
・WEB広告や営業にかかるコストを大幅に削減できる
・オフィスにいながらにして社員一人ひとりのペースで続けられる
・仕組み化できるので、社員個人の能力に頼る必要がない
・営業するにあたり、社員が対人ストレスを感じずに済む
・紙とペンと切手さえあれば、昨日入社したばかりの新人社員にもできる
・セールストークや積極的に前に出ていくことが苦手な今の時代の若手・女性社員も気軽に取り組める(口下手な人ほど手貝営業に向いている)
どれも大きなメリットであり、中でも私が考える最大のメリットは、「相手に嫌がられるのではないか?」というプレッシャーやストレスなく、社員一人ひとりのペースで続けられることです。
成果につながるまである一定の時間が必要であるというマイナスの側面もあります。
しかし、当協会が研修を実施した企業からは「3か月で流出客が〇割減った」という成果も寄せられています。
営業というと、とかく「お客様を獲得する=セールス=売上を上げる」という印象が広く世の中にあります。
その一方で、手紙営業はだれかとつながり、だれかの役に立ち、喜ぶ顔を見て結果として成果につながり、心の充足を覚える。そういう緩いけれども凛とした、誠実なものであると感じます。
先日、『クロワッサン』という主婦が読者層の雑誌から取材を受けました。
このとき「手紙の一番の魅力は?」という問いに対してすっと出てきた答えが、「自分に効く」「気持ちが落ち着く」「心がスッとする」というものでした。
想像してみてください。これと同じことがビジネスシーンでもかなうとしたら、どうでしょう?
仕事が今よりもっと楽(ラク)になります。
手書きという、一見すると生産性がかなり低いと思われるものが、実は、そのやり方次第で、仕事が楽しい(=生産性が最も高い)、価値あるものに変わるのです。