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第82話 利益が積み上がった企業の剰余金 貸借対照表を理解しているのでしょうか?

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麻生金融担当大臣(第18代)が、大企業(資本金10億円以上)の溜め込んでいる剰余金が、「260兆円に積み上がっている。このデフレ経済を回復させるには、これらの金をもっと使わせなくてはならない」とニュースで流していました。
それを受けて、テレビのコメンテーターがこの10数年、剰余金が積み上がっている棒グラフを示して、薀蓄を述べていました。
 
私はそれらを聞いていて、これらの方々は、剰余金と口で言っているが、P/L、B/Sのどこの部分を指してコメントしているのかと、ふと不安になったのです(ほとんどの大人は、貸借対照表が頭に入っていません)。
 
内部留保金の数値を調べるべくネットで見ていましたら、日本共産党の新聞に次のような記述がありました。
 
資本金10億円以上の大企業がため込んでいる内部留保は260兆円以上に上ります。国民の懐を温め、日本経済を立て直すためにはその活用が欠かせません。
内部留保は企業がため込んだ利益です。利益を積み上げた中から、株主配当などで社外に出て行く部分を除いたものです。営業活動を通じて蓄積された利益剰余金が大部分を占めています。ほかには資本取引から生じる資本剰余金や各種の引当金、準備金などがあり、その合計が内部留保となります。
内部留保は現金でため込まれているとは限りません。現金や預金、有価証券などでため込まれているものがあれば、土地や機械、設備などの形になっているものもあります。 最も多くの内部留保をため込んでいるトヨタ自動車の場合、子会社を含めた2011年度連結決算で利益剰余金は11兆9171億円、資本剰余金は5507億円です。
 
さすが赤旗です。
記述にさしたる間違いがありませんでした(国公労連の内部留保関連資料には、勘違いの間違いがありました)。
 
 「営業活動を通じて蓄積された利益剰余金が大部分」という文言でB/Sを理解できない方は剰余金が積み上がっていると誤解してしまいます。 これは、ではなく金額なんです。
その金額が赤旗が述べているようにB/Sの左側の流動資産や固定資産に変化しているのです。
 
トヨタの場合、資本の部に利益剰余金額は、12兆円あります。
資産のうち現預金   1637億円、
     有価証券 1兆2392億円
 
赤旗は、現預金の1割を雇用にまわせば、年に800万円の人件費がかかる労働者を約200人雇うことができると述べています。
 
確かにトヨタの内部留保金額は12兆円あり、現預金には1637億円あります。
では、赤旗さん。
トヨタには、短期借入金 5兆9千億円、長期借入金 6兆円があります。
なんと有利子負債が12兆円もあることをご存知ですか?
借入金と内部留保金(自己資本)とが同額なのですよ!
  
剰余金が多いでしょうか?
いくら剰余金額があっても、有価証券(子会社、関連会社、海外企業)や現預金に変化しても、借金がこれだけあればそんなに給与に回せないのは大人の赤旗さんだったらわかるはずですね・・・。
 
剰余金が積み上がった!
余裕が出たからといって200人を新たに雇用し、利益が出なくなったら首を斬るのでしょうか?
固定費となる人の雇用は非常に難しいと思いませんか?
剰余金は法人税を支払った残りです。
税前利益から50%の法人税を支払った後なのですよ!
税金の使い道にもっと文句をつけてください!!!
 
私は、トヨタの味方で申し上げているのではありません!!!

 

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