先生は、キャッシュフローについても語っておられます。
ドラッカー先生の教えに、みなさん、どう努力されているのでしょうか?
先生は、経営者と企業は「顧客の創造」を第一に持っていきなさいとおっしゃっています。
経営者は、常に自社の売りものを買っていただくお客様を増やしなさい、とおっしゃっているのではないでしょうか?
それは、設備投資ですか?
特殊専門能力の人材のスカウトですか?
工場建設ですか?
ソフトウエア特許の購入ですか?
それとも企業買収をお考えですか?
革新とは、古いすべてのものを破壊し、全く新しい技術、造り方をやらないと革新にはなりません。
「いいじゃない、おやりになったら!」
「それが、40億50億の投資になるのです。」
「売上が60億で投資が40億、いやちょっと大変ですね。」
「現預金で10億もっておられるから、実質借入は30億か!」
しかし、40億でおさまりゃいいが、実際は、工事がはじまると
すぐさま10億ぐらいオーバーするからね」
やはり将来市場がどうなるか分からないので、決断には大変な苦心を要します。
キャッシュフローとは、減価償却+利益高です。
そこのところが大切でしょう。
古い設備では間違いなく時代に取り残されます。企業は新たなる挑戦をしなくてはならないでしょう。
売上高利益率ばかりに目が向きがちですが、自社の所有する資産(流動、固定)を洗い直し、減損をして特別損失を計上して、納税を押えるのもキャッシュフローの大きな改善です。
私は、「無借金を目指せ」とだけ申し上げているのでは、決してありません。
キャッシュフローが善循環している会社は、次の新たな経営革新のための革新的技術の修得、革新的な設備投資が可能になってくるからなのです。
新たな投資額は、1億、5億、10億、20億、30億の企業規模によって異なりはしますが、本当に他社を圧倒する差別化した新たな技術、先進的商品なりを得ようと思えば、かなりの投資の資金力が必要なのです。
従来の借金の上に、新たな借金をしようとすると、金あまりの時代は、簡単に借入できても、元金、利息の返済となると、当事者の方々には大変な覚悟がいることなのです。
無借金の状況から、新しい借金する、利率交渉をする場合、借入条件が非常に有利に運ぶのは想像がつくでしょう。
経営を革新したいのなら、会社をキャッシュフローの良い体質にすればいいのです。