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- 第9回 仕事で差がつく!年賀状の書き方・出し方・考え方
10月に入り、今年のカレンダーの残りがあと3枚となりました。
なんだか毎日があっという間ですね。
先日、年賀状関連の取材をいくつか受けました。
書き方の例や知って役立つフレーズをいくつか紹介したほか、
1・年賀状はそもそも書く必要があるのか?
2・どんなふうに書けばいいのか?
3・久しぶりの相手に毎年同じ言葉を書いていて、代わり映えがしない
4・上司や取引先に送る年賀状とプライベートの年賀状は分けるほうがいい?
5・仕事相手にメールで年賀状を送るのは失礼?
6・喪中のときにはどうすればいい?
7・災害に見舞われた人に「おめでとう」と書いていい?
8・住所がわからない相手にSNSから年賀状を送れるサービスがあるが、実際のところどうなの?
9・離婚したことを(年賀状で)知らせるべきか?
10・年賀状をやめるときにはどうすればいいのか?
などの質問にお答えしました。
ここ数年、年賀状にまつわる疑問や悩みが多様化しています。
家族の在り方や年末年始の過ごし方が様々になった今、数十年前からつづく習慣をまったく同じように引き継いでいくことに、そもそも無理があるのでしょう。
わたし自身は、年賀状が日本人として誇れる素晴らしい習慣であると思う一方で、仕事でお世話になっている相手(個人、法人いずれの場合も)には、年賀状の代わりにクリスマスカードや御用納めの挨拶状を送ることをおすすめしています。
企業宛てに送る場合、休み明けまで目を通してもらえません。
正月から営業している会社や店舗もありますが、そうしたところは大抵、猛烈にあわただしく働いているため、たとえ目にしてもらっても、じっくりとは見てもらえないように思います。
個人の場合も同じです。せっかく三が日に届くように投函しても、相手が実家に帰省していたり、旅行に出かけていたり、その他たくさんの年賀状の山に埋もれてしまい、どうしても存在感が薄くなりがちです。
クリスマスカードであれば、デザインが華やかなため目立ちます。送れる期間が12月初旬~25日までと長く、準備期間もたっぷりとれます。喪中を気にする必要もありません。
書き添える言葉は、
「メリークリスマス! よいお年をお迎えください」
の1行だけでOK。
ほかに、12月26日~28日ごろに到着するよう準備して、
「今年一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします」
というメッセージを書き添えて送ったことがあります。
タイミングを数日ずらしただけで、かかる手間は年賀状とほとんど変わりませんが、これは非常に好評、大勢から「ありがとう。来年から真似するよ」と喜んでいただきました。
年賀状は新しい年を迎えた最初のご挨拶です。
日ごろから頻繁にやりとりする相手相手には、会ったりメールしたりして挨拶できますから、せっかく送るなら、少しご無沙汰している人や会社に送ってみてはいかがでしょう?
その際、印刷だけではなく、短くても手書きでひと言、添えることが大事ですよ。
◎年賀状の疑問にお答えします
1・年賀状はそもそも書く必要があるのか?
どちらでもよいと思います。上に書いたように、頻繁にやりとりしている相手より少しご無沙汰している人や会社に送ると、自分の存在を思い出してもらいやすいと感じます。
2・どんなふうに書けばいいのか?
旧年中のお礼と今後のつきあいを願うひと言を添えるのが一般的です。
「旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。すばらしい一年になりますように。」などと添えましょう。
3・久しぶりの相手に毎年同じ言葉を書いていて、代わり映えがしない
自分の近況を添えるか、新年の抱負・目標を添えるとインパクトが強まります。たとえば、「ジョギングをはじめました」「今年は資格試験にチャレンジします」など。
4・上司や取引先に送る年賀状とプライベートの年賀状は分けるほうがいい?
一般に、ビジネスシーンで使いやすい年賀状とプライベートで使いやすい年賀状は分かれると感じます。手間とコストの問題がありますが、相手にとって「もらってうれしい1枚」を目指して工夫してみましょう。
5・仕事相手にメールで年賀状を送るのは失礼?
相手から「新年のご挨拶メール」が届いた場合は、そのメールに返信する形で「こちらこそ、よろしくお願いします」と送りましょう。
頻繁にやりとりしている相手であれば、新年初めて送るメールに「新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と書き添えれば、それで十分、丁寧だといえます。
6・喪中のときにはどうすればいい?
近年は「喪中」に対する考え方も多様化しています。「喪中」であることが気になるようであれば、送らなくよいと思います。年賀状を受け取ったら、市販のハガキを使って「ご挨拶が遅れましたが、今年もよろしくお願いします」と書いて送りましょう。
7・災害に見舞われた人に「おめでとう」と書いていい?
年賀状自体にお祝いの意味が伴いますから、むずかしいところですが、「謹賀新年」「賀正」といったおめでたい言葉より、「新春」「初春」「迎春」などのほうが心機一転、新たな春を迎えるという意味が伴うことから使いやすいと考えます。
8・住所がわからない相手にSNSから年賀状を送れるサービスがあるが、実際のところどうなの?
プライベートでつきあいのある相手にはよいと思いますが、ビジネスシーンでは不向きだと感じます。名刺に書かれている住所に送りましょう。
9・離婚したことを(年賀状で)知らせるべき?
どちらでもよいと思いますが、知らせるにはよいタイミングかもしれませんね。
その一方で、相手に気を遣わせたくないなら、口頭で伝えるのが無難だとも感じます。
10・年賀状をやめるときにはどうすればいいのか?
特に何かをする必要はありません。ただし、もらった年賀状に対しては何らかの形で返信すると、心がすっきりするでしょう。たとえば、市販のハガキを使って「年賀状をやめたためご挨拶が遅れましたが、本年もよろしくお願いします」と書いて送りましょう。
2018年は戌年(いぬどし)。早め早めの準備が成功のコツですよ。