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第80号 アップルストア

高島健一の「社長のメシの種」

taka80-1.jpg 昨年アメリカで、1平方フィート当たりの売上No.1は5,626ドルの「アップルストア」で、これは2位のティファニー(宝飾店)の2倍弱(2,974ドル)、3位のコーチ(バッグ等)の3倍(1,820ドル)だ。

 アップルはiPhoneやiPadなどの成功で、8月20日に時価総額が6,220億ドルを越えて史上最高額となったが、スマートフォンやパソコンメーカーとしてだけでなく、小売でも成功している。

 アップルストアは2001年5月に、「フォーシーズンホテルのコンシェルジュ体験」を応用した店として1号店をオープンし、今年8月現在、世界に375店あるが、店舗スタッフは商品を売ろうとせず、お客にアドバイスしたり雑談することに徹するよう指導されている。

taka80-2.jpg そのために、店舗のインテリアやデザインも、お客と店舗スタッフが隣同士でコミュニケーションが取れるよう、温かみのある木材のテーブルを配置するなどされているし、置いてあるMac(パソコン)のディズプレイも見やすい70度の角度に調整されている。


 2000年にジョブズ氏に依頼され、アップルストアを立ち上げたロン・ジョンソン副社長(当時、現在は米老舗百貨店のJCペニーのCEO)は、「小売店は、単に商品の売買を行うことのみを目的としてとらえてはいけない。人々の生活が豊かになるようサポートすべきなのです。」「ほとんどの小売業は『いかにして数多く売るか』という取引重視の考え方をします。それを、価値創造重視の考え方に移行しようとするには、根本的な見直しを必要とします。」と語っているが、お客を楽しませ、何をしたいかを探ることを徹底した結果として、売れている状況ができている。


taka80-3.jpg また、創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、「マーケットを生むということはマーケットを教育すること」と言っていたが、それを実践するため「ジーニアスバー」と呼ばれる、MacやiPhone、iPadなどのアップル製品に関する相談や修理などを受けるカウンターを設け、無料で親切なサポートを行なっている。


 8月現在375店ある全世界のジーニアスバーには、毎日5万人(年1,800万人以上)が訪れているが、その90%は好印象を持ち、再びアップル製品を買おうと思っているという。
 私は銀座や渋谷に行くと必ずアップルストアに入るが、店舗スタッフが気軽に声をかけてくれるし、質問するといろいろ教えてくれる。


 アップルストアの成功は従来の延長線上に発想するのではなく、ビジネスを根本から見直して再構築した結果だと思われ、これは店舗だけでなく多くのビジネスにも応用できる。

======== DATA =========

●アップルストア
http://www.apple.com/jp/retail/

●Genius Bar
http://www.apple.com/jp/retail/geniusbar/

●アップルストア銀座
東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館
03-5159-8200

 

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