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人事・労務

第35話 賃金制度の正しい運用がもたらす5つの変化

「賃金の誤解」

 賃金人事制度を正しく運用する目的は何でしょうか。それはより多くの社員に安心して仕事に励める職場環境を提供することであり、「社員のモチベーションの総和を最大」に維持し続ける」ことによって、ゆるぎない安定成長を実現することに他なりません。
 
 そのためには、社員一人ひとりの勤務成績の評価を定期的に実施し、その成績評価の結果を賞与配分に、仕事力の向上を年ごとの実力昇給に反映させることが必要です。そして人事異動・昇格昇進制度の運用に年ごとの評価の積み重ねが活かされてこそ、社員のモチベーションはさらに高まり、会社に大きな変化をもたらします。
 
1)社員の仕事ぶりが変わります
 勤務成績と仕事力が評価され、報われることが実感できると、やる気と向上心は高まり、仕事に対する意欲が増します。
 
2)管理職の意識が変わります
 管理職の役割は、部下から 大切な時間を預かる労働時間の管理責任者(タイムキーパー) です。同時に、提供された部下の「仕事力」を活用し成果に結び付ける職場の品質管理の責任者であり、部下一人ひとりの勤務成績の評価を担当することの重大さ、責任の重さを理解することで管理監督者としての自覚が高まります。
 
3)組織の活力が変わります
 職場は常にワンマンワンボスの精鋭組織でなければなりません。職場の責任者として管理職がリーダーシップを発揮できることで、調和が生まれ、組織は活性化します。
 
4)経営の判断が変わります
 精鋭組織が実現し、管理監督者それぞれの権限と責任と義務が明確になれば、仕事は能率よく処理されます。それは同時にトップから発せられる指示命令が正しく現場に届くことであり、現場からの正しい報告は速やかに情報としてトップにもたらされる。命令と報告のダイナミックな反復が経営判断の精度を高め、スピードを速めます。
 
5)社長の時間の使い方が変わります
 制度が定着し、社長ご自身が賃金決定の苦労から解放された時、より高度な経営判断に専念できる余裕がうまれます。
 
 賃金人事制度を整備し、公正な評価制度と共に正しく運用する目的を大袈裟に言えば、社長の時間の使い方が変わり、経営者としての視野が広がり、社長としての仕事力を高めてもらうことで、強い企業としての安定とさらなる発展が可能になるのです。

 

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